2016年03月04日発行 1418号

【MARRY MARBLE社のセクハラと闘う/居直る会社 被害者・ユニオンを提訴/「反訴状」にゆずれない思い託す】

 MARRY MARBLE社セクハラ事件の被害者2人の女性と労働組合なかまユニオンを相手取り、不当にも会社が提訴した裁判は2月9日、第2回をむかえました。

 期日に先立ち、2人は反訴状を提出。被害を詳細に述べ、セクハラの事実を真正面から問いただしています。今回も駆けつけた多くの方が傍聴席に入れず、裁判所に「もっと広い法廷を」と訴えました。

 会社側の姿勢は前回に続きひどいものです。「答弁書は提出しない。認否は証拠が全部出てからしたい」これに対し、裁判官からも「(事実認否が)できないことはないでしょう。本人なんだから」と指示。「じゃあ次回出します」とのやりとりがありました。

堂々と陳述

 今回は被害者である2人から反訴状を出したこともあり、冒頭で意見陳述。当該の思いと決意を堂々と意見表明しました。「この事件のことは、この先も記憶として消えることはありません。だからこそ、それが真実と認めてもらうことが解決になります」「この事件まで、会社や仕事に決して不満を持ったことはない。なのに、この研修というのはお酒を飲ませてセクハラをする会だったのか。本当に絶望感に襲われた。ここまで来たら、決してあきらめない。嘘やでたらめを言っているのではない。このつらい気持ちを晴らさせてほしい」としっかり発言しました。

 裁判報告集会では、2人の思いに続け、応援したいなど次々と発言をいただくことができました。「以前、企業のセクハラ研修にかかわってきた。泣き寝入りせず声を上げることが、どれだけ大変と思います。2人に寄り添いたい」

 弁護士からは「2人は、前を見ながら力強く発言できた。裁判官に対してとてもインパクトがあった」「労働組合員としてセクハラ問題を社会的に周知させ、再発を防止しようとすることは正当な行為です。自信をもって抗議行動をしよう」と背中を押していただきました。

社前で抗議・要請

 そのあと会社の前で要請と抗議行動。この問題が社会的に広がっていることをしっかり伝え、裁判の取り下げ、2人への謝罪、補償をきっぱりと要求しました。

 今回の裁判に、会社側は傍聴もせず、軽視する態度をとっています。このような態度を決して許さず、セクハラの事実を明らかにさせるために、この問題をよりいっそう社会的に広げなくてはと強く思いました。

 MARRY MARBLEセクハラ裁判次回期日は、3月29日(火)13時15分から神戸地裁第228法廷。ぜひ傍聴支援をお願いします。

(なかまユニオン阪神分会・高島ふさ子)

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