2016年03月04日発行 1418号

【辺野古新基地ノー 国会包囲に2万8千人】

オール沖縄の声に呼応

 2月21日、辺野古新基地建設に反対する4度目の国会包囲行動が「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会と戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会の初めての共催で行われ、2万8千人が「辺野古基地ノー」の声を上げた。全国8か所でも同時行動があり、辺野古現地と本土を結ぶ闘いのうねり、野党共闘で基地もろとも安倍政権を葬り去ろうと熱気にあふれた。

稲嶺名護市長が登場

 国会正門前には沖縄から稲嶺進名護市長をはじめ「オール沖縄」の面々が勢ぞろいした。

 主催者を代表して野平晋作さんは「現地で座り込む山城博冶さんは『週に2、3度搬入を止めれば、10年かかる工事は20年に延びる』と言う。辺野古にかけつけよう」と呼びかけ。鎌田慧さんに続いて、稲嶺市長が大きな拍手の中、熱弁をふるった。

 「国民を守るべき警察と海上保安庁が市民を弾圧し、埋め立てを手助けしている。それにもめげず頑張っている背景には、みなさんの支援がある。地方自治をないがしろにする政権を絶対に許すわけにいかない。野党5党が連携して参院選ではみんなの力を見せようじゃないか」

 ヘリ基地反対協共同代表の安次冨(あしとみ)浩さんは「辺野古問題で国会包囲ができるようになったのは、20年前から見ると感無量。安倍は安保法制を強行し、原発再稼働を進め、市民のことより企業のことばかり考えている。島尻大臣は沖縄の恥だ。黒人差別をする自民党議員がいるのは日本の恥だ。安倍を私たちの手で倒すことはできる。参院選では野党統一候補を立てよう」。

辺野古反対で野党共闘

 沖縄選出の国会議員5人が次々あいさつし、「オール沖縄」から「オールジャパン」へと訴える。これに、民主・共産・社民・生活の各党代表が「辺野古新基地建設反対での野党共闘を」と応えた。吉田忠智社民党党首は「昨日の党大会に民主・共産・維新・生活の代表がそろった。初めてのことだ。野党共闘で闘う」と決意を述べた。

 集会は合間に若者によるシュプレヒコールが入る。シールズ琉球の元山仁士郎さんは「この場に立つと戦争法反対の時を思い出す。みんなあきらめてないですよね」。「新基地建設絶対反対」「戦争したがる議員はいらない」「翁長はがんばれ」「地方自治守れ」「民主主義って何だ」と、つないだ手を上げる「沖縄式コール」を披露した。

 正門前の歩道は、信号が替わると両サイドから手をつないだデモ隊が中央に向かう。カチャーシーを踊りながら渡る人など人波でいっぱいに。赤信号になるとさっと引く「順法歩行」をコールに合わせて繰り返した。





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