2016年03月04日発行 1418号

【共闘の力で戦争法廃止 総がかり国会前行動に7800人】

 国会内外の共同行動が戦争法廃止への展望を切り開きつつある。強行採決の怒りを忘れるなと、重ねられる19行動。5野党が共同で廃止法案を提出した2月19日、国会前の参加者は7800人に及んだ。

廃止法案を提出

 民主党の枝野幸男幹事長が「みなさんの後押しで共同提出した。安保法制廃止・集団的自衛権行使容認閣議決定撤回、安倍政権打倒、国政選挙でのできる限りの協力、などで5党党首が一致した」と報告すると、拍手が起こった。共産党の山下芳生(よしき)書記局長も「戦争法廃止、立憲主義回復の大義の実現に私たちも思い切った対応をする」。維新の党の初鹿明博衆院議員は「参院選で、一部の企業が利益を上げて実質賃金が下がり続けるアベノミクスに終わりを告げる」。

 共闘をさらに押し上げようと、世代を超えた発言が続く。

 安全保障関連法に反対する学者の会の廣渡清吾さんは「昨年、野党党首に『並んで安倍打倒の記者会見を』と申し上げたが、誰もうなずかなかった。今日、市民の大きな力が野党を動かした。関西の仲間から、関西市民連合をつくるとメールが入った」。高校生グループ「ティーンズソウル」の福田龍紀さんは「自分たち国民が野党を引っ張っていきたい」と翌々日の全国一斉高校生デモへの参加を訴えた。

 行動提起は戦争をさせない1000人委員会の福山真劫(しんごう)さん。「戦争法廃止、安倍政権退陣へ布陣ができた。後はわれわれがどれだけ運動を押し上げるかにかかっている。点字に打ち直して名前が書かれた2千万署名が届いた。障がい者の真剣な思いに負けずにさらに広げよう」との呼びかけに、「廃止法案今すぐ審議」「戦争法の発動止めよう」のコールが響いた。

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