2016年03月04日発行 1418号

【戦争反対・憲法守れ 渋谷の街に若者の声 高校生が全国一斉デモ 「私たちも主権者」「選挙に行こうよ」】

 高校生グループ「ティーンズソウル(Teens Stand up to Oppose War Law=戦争法に反対して立ち上がる十代)」の呼びかけで2月21日、安保法制の廃止を求める全国一斉デモが行われた。

 東京のデモの集合場所は代々木公園ケヤキ並木。スタッフの高校生が「とりまUNITE(とりあえずまぁ団結)」のプラカードを配って歩く。

 サウンドカーを先頭に、デモは渋谷・文化村通り、ハチ公前スクランブル交差点、原宿・表参道と若者たちであふれかえる街を進んだ。「やぁやぁやぁ、俺たちはまだまだ声をあげていきますよ」と始まったコール。「戦争反対」「憲法守れ」「集団的自衛権はいらない」と途切れることなく叫ぶ。とくに力をこめたのが、同世代に向けた「選挙に行こうよ」「投票しよう」「賛成議員を落選させよう」のアピールだ。「憲法読めない総理はいらない」「安倍晋三から日本を守れ」と安倍退陣を強く求めた。

 都内の高校に通う16歳のあいねさんがマイクをとる。「安保法制が通って年が明けたが、私は一日も安保法制の危険性とか恐怖だとか怒りだとか忘れられない。間違ったことには間違っていると言い続けなければいけない。なぜなら、私たちは主権者だからです。高校生も主権者です。私たちが政治を考え、学び、友達と話す小さな一つずつの積み重ねが、この国の民主主義をつくり続けていくんだと私は思う」

 参加者はさまざまな年齢層の5千人にふくれ上がった。あいねさんは「私たちのデモはこれで3回目だが、原宿に友達と遊びに来てた子が飛び入り参加したり、とても手ごたえを感じる」と話した。

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