2016年03月11日発行 1419号

【議会を変える 市民と変える 市民とともに2000万署名を届けたい 大阪府交野市議・松村ひろ子】

 12月の交野(かたの)市議会で、市民から提出された「安全保障関連法の廃止を求める請願書」が反対多数で否決されました。

 現在の交野市議会は、安保関連法は憲法違反でないと主張する自民・公明両党をはじめ、廃止でなく修正案を要求する大阪維新の会、国の専権事項だからと行動を起こさない民主党で構成されており、いまの世論や市民の声とはかけ離れているのが現状です。憲法や法律を学んでいない、あるいは軽視している議員が多くいることに呆れ、怒りを覚えると同時に、日本の将来を憂慮しています。

 街頭において「戦争法の廃止を求める2000万人署名」への協力を訴えると、家族連れのお母さんやお父さんが積極的に署名してくれます。交野市から国に声を届ける手段があることはありがたいと感じながら、限られた時間の中でできる限りの署名を届けていきたいと思っています。

 今回の署名活動にあたって、交野市内で特に精力的に活動し100筆以上を集めてくださった市民の方がいます。その思いを寄せてくれましたので、以下にご紹介します。

―我国に自衛のための軍隊が必要か否かについては論争がありますが、私も通説と同意見です。現行憲法上、自衛のための軍隊を保持することは違憲であり、戦争法も違憲と考えます。仮に戦争法が合憲であるなら、憲法改定の必要性が無くなります。何故、安倍総理は「憲法改正(改悪)」に固執されるのか。総理自身も違憲と考えているからではないでしょうか。然(しか)し、「自衛目的の軍隊が必要か否か」という問題と「合憲か違憲か」という問題は、まったく別物です。仮に日本国民の多数が「自衛の軍隊が必要」と考えるなら、憲法を改定した上で、自衛の軍隊を保持し、戦争法を成立させるのが、立憲主義に基づく民主政治ではないでしょうか。

 「軍隊なき平和は考えられない」という方がおられますが、「軍隊なき戦争」は考えられるのでしょうか。

 「全世界の国民がひとしく恐怖と欠乏から免れ平和のうちに生存する権利」(憲法前文より)を有していたいものです。だからこそ押し付け憲法であっても、その内容が是認できれば、国民はこれを遵守すべきです。憲法改定に賛成すれば、前文と9条・96条が改定されます。これだけは絶対に、絶対に、絶対に阻止すべきです。世界に誇れる日本国憲法第9条絶対遵守!―

 こうした声を力に、これからも当たり前の平和、当たり前のくらしが守られるよう私たちの手で安倍政権に働きかけていきましょう。
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