2016年03月11日発行 1419号

【沖縄・辺野古代執行裁判 結審を1500人で包囲 ZENKO訪問団も激励参加】

 辺野古埋め立て承認取り消しをめぐる代執行裁判第5回口頭弁論の2月29日。福岡高裁那覇支部前の事前集会には、オール沖縄会議が目標とした1500人が結集した。証言する稲嶺進名護市長が大きな声援に出迎えられた。

 冒頭、オール沖縄会議呉屋守將(もりまさ)共同代表があいさつ。「打たれれば打たれるほど鉄は強く鋼鉄に変わる。県民の団結もそのようなもの。経済界の発展にも辺野古新基地、他の基地はいらない。計画的段階的に返してもらおう」

 20度を超える陽気に稲嶺名護市長は「今回は春が来たよう。私たちにも春がくることを確信し今日は臨みたい。21日国会前行動では、沖縄とともに頑張ろう、ともに闘おうという声が満ちあふれ、意を強くして帰ってきた。辺野古で何が起きているのか、それは今の地方自治・民主主義の問題であり、あるべき姿であるのか。裁判官にしっかり訴えたい」と力強く述べた。

 最後に登壇したシールズ琉球の平良美乃さん。「本土の捨て石にはならない、命こそ宝という沖縄戦の教訓を共有したい。沖縄の人は基地反対のために生きているわけではなく、日本の安全保障のためにいるわけでもない。翁長(おなが)さん、稲嶺さん、日本政府のいいなりにならず頑張ってほしい」とエールを送った。

 集会には全国から多くの支援者も訪れ、辺野古ゲート前を連帯訪問したZENKOメンバーの姿もあった。「頑張れ、頑張れ、ススム」のコールと激励に包まれ、稲嶺市長は裁判所へ向かった。

 代執行訴訟は係争委訴訟とともに結審し、判決は4月13日。(詳報次号)  (A)

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 同日、東京の首相官邸前でも「政府は代執行訴訟を取り下げよ」「沖縄の民意に従え」と行動した。キャンプシュワブ・ゲート前から山城博治さんが電話でメッセージを寄せ、「2万8千人の国会包囲のニュースを感激しながら聞いた。ゲート前では水木に加え、火曜行動を配置することを決めた。全国から結集してほしい」と呼びかけた。



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