2016年03月11日発行 1419号

【東京・大阪でMDS集会開く 沖縄連帯と2000万署名で安倍打倒へ】

 2月28日、東京と大阪で民主主義的社会主義運動(MDS)集会が開催され、強まる戦争と改憲の攻撃に「沖縄・辺野古新基地建設阻止!戦争法廃止2000万統一署名運動で安倍政権を倒そう!」と呼びかけた。

署名の担い手広がる

 東京の集会には130人が集った。2月19日の戦争法廃止・安倍内閣打倒5野党合意を高く評価。「今後も揺さぶりはあるだろうが、最後まで貫かせるのは、戦争法案反対の野党共闘を実現させた市民の力。地域から改憲阻止、安倍打倒の運動を。統一候補の当選を」と呼びかけた。

 闘いの報告では、戦争法廃止2000万人署名の取り組み、辺野古新基地建設反対の連帯行動など、安倍打倒へ運動を広げようと訴えた。

 沖縄ツアーに参加した佐藤周平さんは、現地の平和ガイドと沖縄戦跡を巡り、辺野古ゲート前へ。「経産省前テントの雰囲気だった。アメリカのオキュパイ運動のようなものが沖縄でもなされている。自治体から基地建設反対決議を上げて連帯しよう」

 全交関東で集約した2000万署名は2月27日現在、8251筆。上野駅頭で署名活動を重ねる大串節子さんは「署名集めの協力者が増えている。今までのようなばらばらな反対行動ではもう無理だと感じているからだと思う」。足立区で取り組む藤平良祐さんは「駅前やスーパーで597筆集めた。安倍政権への反感は強いが、署名がまだ知られていない実態もあるので、電話でのお願いもやっていきたい」。千葉の椎名けい子さんは「替え歌を作った。一人一人がそれぞれの思いを自分の言葉で言うようにしている。デモ情報で知ったという人が3人かけつけた」。東京・南部の茅根潤一さんは「駅前での署名活動に共同通信社から取材があり、注目されている。2人の仲間がインターネットを見て参加してきた」。署名の担い手がじわじわ広がっている。

 神奈川からの報告で神子幸恵さんは「きょう桜木町駅前に35人が集まり、334筆が寄せられた。小学生や中学生も署名している」。青島正晴さんは「憲法を守ろう」とフェイスブックで呼びかけた。「見知らぬ人が大勢、署名活動にかけつけてくれた」

 日印原子力協定に反対するコアネット、放射能健診署名神奈川実行委員会の福島避難者、ブラック企業と闘う首都圏なかまユニオン組合員らから、安倍政権への批判が共通して語られた。

 主催者からの行動呼びかけでは、3月20日2000万署名一斉大行動、3月29日戦争法施行に抗議する国会前行動、3月26〜28日沖縄連帯辺野古・高江ツアー、3月26日さようなら原発集会などに加え、2016ZENKOに向けた3月20日のスタート集会が提起された。



MDS集会大阪

 大阪のMDS集会は、2000万署名関西一斉行動を締めくくるものとなった。

 基調講演を受けた第2部の構成詩「改憲・戦争許さない!今こそ安倍を倒そう」の冒頭に署名行動の結果が発表された。「27、28日の両日の署名スポットは38か所。総数2499筆。西日本の累計は1万7千筆を超えました」の報告に拍手がわく。

 署名活動のベテラン≠ナなく、署名に踏み出したばかりの参加者が思いを披露したのが大きな特徴だ。

 「気弱な私が始めたのは、平和憲法がなくなるのがイヤだから。戸別訪問もした。ピンポンとインターホンを押すのは勇気がいったが、1時間で11筆集まった」(西宮)、「署名はなかなか集まらない。考えれば、私も今まで街頭での署名を素通りしていた。署名を求める立場になったことが、私のささやかな一歩だ」(枚方)、「最初は1日で2、3筆だったが、先日はスーパー前で2時間で9筆集めた。うれしかった。100筆を目標にする」(大阪市)、「今ががんばりどきと思って、やれることは全部やると決めた。35人の友人に手紙を送った。『私も考えてみたい』『協力できてうれしい』などのメッセージとともに署名が返送されてきた。街頭署名は8回参加して、合計200筆になった」(大阪市)

 署名行動については「1人100筆集める人を1千人に広げよう。これが目標への道。たいへんだが、うれしいこともある」と10万筆達成への方針が提示された。

 3・11福島事故から5年を迎える。関電前プロジェクトや原発賠償訴訟原告が、放射能の健康被害を認めさせ、被曝強要の帰還を止める闘いを再稼働阻止とセットで闘う方向を示した。

 辺野古新基地阻止に向けては、3月20日にキャンプ・シュワブゲート前座り込み行動リーダーの山城博治さんを招く集会への参加が呼びかけられた。

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