2016年03月18日発行 1420号

【市民の正義が情報隠ぺい打ち破る 刑事訴訟支援団に参加を 福島原発告訴団が会見】

 2月29日、東電元会長ら3人の強制起訴(3面参照)を受け、福島原発告訴団が記者会見した。

 海渡雄一弁護士は「検察審査会議決で、政府事故調の報告などが明らかにしなかった事実がたくさん認定された。これらの情報が隠されてきたこと自体がもう一つの『福島原発事故真相隠ぺい事件』。この隠ぺいを市民の正義が打ち破り、画期的な訴訟が始まる」と指摘。強制起訴事件の多くが無罪判決となったことと関連して河合弘之弁護士は「従来の事件との違いが二つある。被告人を有罪にできる証拠の宝の山があること、検察官役の指定弁護士が刑事裁判のベテラン5人をそろえたドリームチームであることだ」とコメントした。

 団長の武藤類子さんは「福島原発刑事訴訟支援団を結成し、すでに約千人が登録している。福島の被害を知らせ、裁判の内容を広く発信していきたい」と話し、支援団への加入を呼びかけた。
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