2016年03月18日発行 1420号

【「勝つまであきらめない」意志の勝利 全交が辺野古連帯ツアー】

 2月27〜29日、関西からの辺野古ツアー10人と沖縄全交メンバー3人がキャンプ・シュワプゲート前を訪れた。参加団から報告が寄せられた。

合唱・大根踊りで連帯 裁判集会にも激励参加

 2月27日、南風原文化センターを見学。沖縄全交スタッフの案内で当時の軍の壕や県庁壕に入り、沖縄戦が本土決戦に向けた捨て石作戦で住民の命を守ることとは無縁だったと改めて感じました。

 28日は、オスプレイが駐留する世界一危険な普天間基地を目の当たりにし、辺野古の浜、キャンプ・シュワプゲートに。座り込みを続ける人たちを前にそれぞれの取り組みや思いを『月桃』『琉球讃歌』の合唱、エイサーをおりまぜて報告し、集会などで集めたカンパを手渡しました。

 29日早朝、ゲート前の座り込みに参加。おびただしい数の機動隊員の威嚇と強制排除の中でも、決して屈せず、したたかに明るく闘う山城博治さんらの姿に参加者みな励まされ勇気づけられました。私たちもみんなで安倍おろせ!大根踊り≠ひるまず楽しく踊り、団結を固めました。

 那覇での代執行訴訟第5回弁論事前集会にも駆けつけました。証人尋問に立つ稲嶺進名護市長の決意を聞き、1500人の県民とともに、闘う思いを新たにしました。

 ツアー直後の3月4日、県と国との和解が成立、新基地建設工事中止が決まりました。ゲート前などでの粘り強い闘いの勝利だと確信するとともに、連帯行動を一層強めたいと決意しています。

(ZENKO京都・川口健次)

かならず勝つ確信を 肌で感じたゲート前

 28日のゲート前は工事もなく、報告交流の和やかな雰囲気。関西の全交としてカンパを渡し、一人ずつ発言。私は、仲間が作ってくれたジュゴン帽子をかぶり「新基地工事中止を求める枚方(ひらかた)市議会決議の賛同署名」協力を訴えた。

 29日、早朝5時半ごろに着くとすでに緊迫した雰囲気。「無理をしない。抱えられたら力を抜いて」と言われる。非暴力で身を守るのだ。ごぼう抜きが始まった。私は「市民を守って!ジュゴンを守って」と言い続けた。

 しかし、弾薬を運び出す第2ゲート前で私たちは勝利した。寝転んだ私たちを排除した後、門前に立ちふさがった機動隊。その前をプラカードを手にぐるぐる歩く。米軍の弾薬運搬を機動隊が結果的に邪魔をした。山城さんが「Mくん(隊長)、米軍からお呼びがかかるぞ」「歩道を歩く市民に手出しはできないからね」。めちゃくちゃ楽しい。

 行動第2ラウンドまでの間はエール交換の場。大根踊り≠ヘ名物になった。現地の人も全員で踊った。

 「毎日4時半に家を出ている」とさらりと語ってくれたオバア。一人ひとりのあきらめない姿≠ェ政府の裁判所和解案受け入れを引き出したことは間違いない。

(大阪・枚方市 手塚美子)

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