2016年03月25日発行 1421号

【3・11関西で反原発ワンデイアクション】

 事故から5周年の3月11日、延べ120人の参加で「関西反原発ワンデイアクション」を行った。高浜原発運転停止仮処分後の初の行動だ。

 早朝、大阪市内でのビラまきでは「高浜止まってよかったね」と声をかけてくれた人もいて、改めて仮処分の意義を確認でき嬉しかった。

 だが、関西電力は交渉に応じず、新顔の担当者が要請文を受け取ったのみで顧客への対応ではなかった。

 関西広域連合は、昨年末に「再稼働できる状況にない」から「国が責任を持つから問題ない」へと態度を豹変させ、避難計画も「京都、滋賀、福井の3県が8月に承認したから問題ない」という。住民の命を守る責務を放棄し全く動かない。関電と国へ安全性について追及するよう要請した。

 大阪府は「原発を段階的に廃止する方針であり、エネルギー地産地消の計画がある」と言った。3年前から中断している「大阪府市エネルギー戦略会議」の提言内容だと交渉の後で気付いた。今後、放置したまま再稼働を傍観した不作為を府市に問いたい。

 大阪市には要請文を渡し、交渉は後日になる。市役所前で原発事故写真展示と放射能健康診断署名活動をし、寒い中127筆も協力いただいた。

 夕方からの関電本店前集会では、MICHUKAさん、「月桃の花」歌舞団によるコンサートを交え、各要請行動の結果などを参加者が報告した。

 関電はなお再稼働をあきらめず、自治体は動かない。地域住民の立場からしつこく交渉を重ね、私たちの命と健康を守らなければならない。

(全交関電前プロジェクト・砂川一郎)



さよなら原発関西アクション

 さよなら原発関西アクションが3月13日、大阪市中央公会堂で開かれ、1300人が参加した。福島原発告訴団の武藤類子さんは東電元会長らの強制起訴を受け「刑事訴訟支援団への参加」を呼びかけた。

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