2016年05月06日・13日発行 1427号

【軍事費当初予算初の5兆円超え/侵略兵器を次々と】

 3月28日、日本最西端の沖縄県与那国町(与那国島)に陸上自衛隊与那国沿岸監視隊が配置された。1972年の沖縄施政権返還後、沖縄に初めて自衛隊施設が新設された。人口1600人の島に160人の自衛隊員が駐屯する。反対運動を押し切っての配備だ。「南西諸島防衛」を名目に監視レーダーが設置された。

 2016年度当初軍事予算は5兆541億円にのぼり、初めて5兆円を越えた。第二次安倍政権になって4年連続の増だ。

 オスプレイ4機(447億円)、C2輸送機1機(229億円)水陸両用車11両(78億円)、機動戦闘車11両(252億円)と着陸・上陸作戦用兵器を次々と購入する。F36最新鋭ステルス戦闘機6機(1084億円)、KC46A空中給油機1機(231億円)、グローバルホーク無人偵察機(146億円)、E2D新型早期警戒機1機(260億円)、最新鋭のイージス艦1隻(1734億円)、潜水艦1隻(636億円)の建造と大盤振る舞いだ。これだけでも5000億円を超える。

 中国の海洋進出を利用して「島嶼(とうしょ)防衛強化」との名分だが、これら侵略兵器大量調達は建前としての「防衛」とはほど遠い。いつでもどこへでも派兵し、軍事同盟国との集団的自衛権行使へと踏み出すためのものだ。
ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS