2016年05月06日・13日発行 1427号

【関電前座り込み5年の闘い】

 4月22日、関西電力本店前の金曜行動・星空学習会テーマは「川内原発いますぐ止めろ!」「集団賠償訴訟の支援を強めよう!」。

 参加者で資料を読み、停止するにはほど遠いガル(揺れ)との発表だが、実際、横揺れなどの余震多発で原発の配管は本当に大丈夫なのか∞止めずに調べて安全だとわかるのか=\次々と疑問が出、怒りがわく。

 大津地裁と福岡高裁の判決文も論議した。福岡高裁は「社会通念に基づき判断(この場合は銀行や経済界などが社会通念か)」、一方、大津地裁は「福島原発事故の原因が不明な中、住民の安全に対して不安を覚える原発は稼働すべきではない」との趣旨。どちらが住民の命を重んじているかは一目瞭然だ。

 熊本を中心に地震が頻発しても、川内原発を止めないどころか、中央構造線の上にある伊方原発や40年超の高浜1、2号機も合格させる原子力規制委員会。安倍政権はあまりにもひどい。抗議の電話やファクスを!など、活発な意見交流をした。

 金曜行動は、関電に抗議するとともに、諸悪の根源の安倍政権に対しても反対の意思を突きつけている。風雨、寒さにもめげず、5年にわたって行動を継続できたのも、関電前を関西の脱原発の拠点の1つと位置づけ、関電に圧力をかけ続ける意義からだ。また、情報交換や新たな仲間との出会い、交流の場として座り込みを続けている。今までたくさんの方と関電前で出会った。その人たちと要請行動をし、放射能健診署名を広げ、福島現地にも訪問している。私自身この関電前で5年前に市民活動をスタートさせた。

 伊方原発30キロ圏内の要請の際には、反対行動をしている現地の方たちと連帯し、議員の方が私たちの撮った福島の写真を公民館などに展示してくださるようにもなった。

 今後、原発立地自治体での福島写真展、公聴会を行い、反対世論をさらに広げて、川内原発を止め、すべての原発廃炉への闘いを強める。5月には、11日大阪市協議、19日高浜原発、23日伊方原発へ自治体要請キャラバンを行う。みんなで思いを伝えよう。

(関電前プロジェクト・秋野恭子)

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS