2016年05月06日・13日発行 1427号

【野党共闘を後押しした2000万人署名 ZENKO集約は6万5千筆に 5・3憲法集会で安倍を追い込もう】

 戦争法廃止2000万人統一署名が4月24日に中間集約され、各地で署名集約集会が開かれた。ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)も4月24日、「2016ZENKO成功させる集い」を東京と大阪で開いた。

社民・共産党があいさつ

 市民一人ひとりが主権者として立ち上がった2000万署名運動は政治を動かす力となった。そのことは大阪の集会にもはっきりと現れた。

 「野党共闘で安倍政権を倒そう」をスローガンにしたZENKO集会に共産党と社民党が連帯あいさつに駆けつけたのはかつてなかったことだ。

 日本共産党大阪府委員会の太田いつみ副委員長は「5野党の共闘は政治を変えられるという確信と希望を広げた。大阪でも総がかり行動として共同の2000万署名行動に取り組んだ。この行動が野党共闘を後押ししたのは間違いない。参院選での野党勝利をかちとろう」、社民党大阪府連合の服部良一代表は「戦争法の廃止のためには4つの闘いが必要だ。1つは大衆行動で、総がかり19アクションを5月以降も続ける。戦争法違憲訴訟もアジアとの連携も強める。4つめは政治の力で変えること。野党共闘の流れは止まらない。衆院選でも共闘を広げ、安倍を退陣に追い込もう」とあいさつした。

 壇上には各地で集められた署名が次々と積み上げられる。署名運動に取り組んだ10人が思いと感想を述べた。

 「寝屋川では3千筆を目標にしたが、達成は1600筆強。自前のチラシをつくり、よくがんばったと思う。反安倍の運動を寝屋川で続ける」「城東区で山川よしやすさんと出会った。スーパー前でやっと1筆取れた。うれしかった。これからもデモなどに参加する。沖縄連帯ツアーにも参加したい」「十三(じゅうそう)駅をウォーキング中に署名行動に出会い、署名集め隊に登録した。安保闘争やベトナム反戦闘争を闘った青春時代がよみがえった。実働7日間で100筆を集めた。次は200筆を目標にしたが、4月23日に達成した」「最初は数筆しか集められなかったが、100筆を超え、300筆に手が届くまでになった。今はごく普通に声がかけられるようになった自分に驚く」など。

 2000万署名は新たに運動に参加する市民を生み出し続けた。10人の発言に160人の参加者から共感の拍手が送られた。

 ZENKO集約分の集計が「6万3132筆」と発表された。(最終的には全国6万4745筆、うち西日本分は4万8345筆となった)

2000万署名を財産に

 第2部は2016ZENKO大会成功に向けての論議だ。

 7月29日から31日に大阪で開かれるZENKOの前に控えるのが参院選。「2000万署名運動から参院選勝利へ」が次の行動提起だ。

 京都府向日(むこう)市議の杉谷伸夫さんは「京都3区補選では安倍政治を終わらせるためと、民進党への要請や激励に取り組んだ。7月の選挙も全力で取り組む」と決意表明。大阪府枚方(ひらかた)市民の会の松田久子さんは「今日、枚方で野党合意歓迎の市民集会が開かれている。市民の会の手塚たかひろ市議があいさつしている。市民の会が地域共闘の有力なパートナーとなってきた証拠だ。枚方・交野で7千筆を超える署名を集めた。地域に目に見える形での広がりが共闘を実現させている」と報告した。

 山川全交共同代表が「私たちは負けてはいない。力を持っているのだ。2000万署名が財産だ。市民の力で社会を政治を変えていこう」とまとめて、デモ行進に出発。大型店舗前では人びとが飛び出し、マンションのベランダからも注目を集めた。「戦争法廃止!安倍はヤメロ」のコールをしっかりと市民に届けた。





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