2016年05月20日発行 1428号

【議会を変える、市民と変える 市民とともに参院選を闘う 京都府向日(むこう)市議・杉谷伸夫】

 7月の参議院選挙は、私が5年前に市議会議員になって以降4度目の国政選挙だが、私にとって、この国の在り方の選択を正面から全市民に訴える初めての、これまでと全く違った選挙になるだろう。

 安倍政権が戦争法制定を強行し、金もうけのために世界中に軍事介入していく国作りをめざし、改憲を行うことを明言している。これを許すか否か、日本社会の未来を決する選挙となる。参院選まで2か月弱、市議会議員として市民のみなさん、支持者のみなさんに、この選挙の持つ特別の意味を訴え、安倍暴走政権の野望を止める2か月にしていかねばと決意している。そのため、支持する予定候補を市民のみなさんに明確に示し、私も精一杯闘いたい。

 参院京都府選挙区は定数2を、現職の自民、民進と、共産、おおさか維新が争う構図になる。しかしおおさか維新は、4月に行われた衆院選京都3区補選でトリプルスコアで大敗したことから、はるか当選圏外だろう。おおさか維新は「大阪で行った改革を京都でも!」と訴えたが、かえって反感を買い、京都では全く通用しなかった。安倍政権の重要な応援団が天下分け目の参院選を前に大きく挫折したことは、大変喜ばしいことだ。そこで京都選挙区では自民候補を落とし、代わりに共産候補を当選させ、反安倍政権の勢力が2議席を独占することが目標となる。そんなことが可能か、と考える人が多いのも事実だ。

 98年の参院選では、民主・共産が当選し、自民が議席を失っている。この時は、大阪でも兵庫でも、自民は議席を完全に失い共産が議席を獲得している。先日の衆院北海道5区補選では、支持政党無し層の7割が野党統一候補に投票した。「安倍政治、少しやばくない?」という思いの市民が投票行動を起こす流れを作れば、変えることはできる。そうしなければならず、ぜひ共産候補勝利を実現したい。

 参院選比例区では、国会や政府に対する市民運動の窓口となって尽力された、社民党の福島みずほさんの存在は大きい。議席を何としても守るため、私も力を尽くしたい。

 先日、戦争法廃止署名運動や沖縄新基地建設反対に取り組んだ市民のみなさんと、意見交流する機会があった。「沖縄辺野古の工事は中断しているけど、これからどうなるのか」「参院選で安倍政権が負けたら、工事再開はできない。参院選で結果を示さなければ」など話は自然と参院選のことに。そう、この参院選を、立憲主義も地方自治も無視し改憲・基地建設にひた走る安倍政権に退場を迫るスタートにしたい。
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