2016年08月05日発行 1439号

【憲法守る 原発廃炉 鳥越さんが渾身の訴え 市民と野党が心を一つに 改憲候補は通させない】

 東京都知事選は最終盤に入った。野党統一候補の鳥越俊太郎さんは改憲ノー・原発ノーの公約をますます鮮明に、ますます力強く都民の前に示しつつある。

 7月25日、北区の北(ほく)とぴあで開かれた個人演説会。鳥越さんは「いつもは最後に言う話から始める。他の候補が絶対口にできないことだ。東京都は平和を守る、憲法を守る、非核都市宣言をする。この3つを公約したい」と切り出した。「戦争は二度としない。これが日本の戦後の貴重な、尊い歴史」「憲法は国民ではなく国家権力を縛るもの。自民党改憲草案は全く反対だ。憲法を守る立場を都知事として世界に発信する」。さらに「東京から250キロ圏内にある原発の停止・廃炉を電力会社に申し入れることをここに公約する」と宣言した。

 「私はつねに弱い人、悩んでいる人、問題を抱えた人の立場に立って仕事をする。一緒に歩きましょう」。そう呼びかける鳥越さんに万雷の拍手が鳴りやまなかった。

 演説会では、青木愛・生活の党参院議員、福島みずほ・社民党副党首、小池晃・日本共産党書記局長、山尾志桜里(しおり)・民進党政調会長に加え、岡崎宏美・新社会党元衆院議員の5人が応援弁士として壇上に。また、会場地元の花川与惣太(よそうた)・北区長の応援メッセージが紹介された。東京23区長のうち鳥越さん支持を表明したのは、保坂展人(のぶと)・世田谷区長に続き2人目。

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 都知事選勝利をめざす草の根の動きが急速に拡大中だ。

 無所属を中心に超党派で「鳥越俊太郎を応援する自治体議員の会」が発足し、市民と連携しながら活動を重ねている。7月24日には、都内83人の自治体議員連名の推薦状を鳥越さんに手渡し、「トップダウンの都政から市民参加の都政に」「子どもの貧困対策」「原発事故避難者支援」などの政策提言を発表した。

 各地域の勝手連も活発に動く。7月21日、荒川区民が区議とともに「鳥越俊太郎さんを応援する荒川勝手連」を結成。ポスター貼りやポスティング、23日には20人が区内の町屋で街頭宣伝を行い、25日の北とぴあ演説会にも声をかけ合って参加した。

 ZENKOは連日の精力的な電話かけに加え、駅頭でのメガホン街宣にも全力投球。7月24日、阿佐ヶ谷駅南口では「待機児童なくせ」「給付型奨学金を」「生活保護切り捨てないで」など要求を横断幕に掲げ、「命を守るトリゴエ」「若者の味方トリゴエ」と声を張り上げ、『LET'S GO! いいことあるさ』の替え歌で「レッツゴー改憲阻止/レッツゴー原発とめよう」と歌う。立ち止まって耳を傾ける人、近寄って「鳥越さんだよね」と声をかける人もいた。







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