2016年08月12日発行 1440号

【イラク イラク労働者共産党・サナテレビ代表/サミール・アディル/貧困・戦争ではなく平和と尊厳を】

 IS(「イスラム国」)は、最近のドイツ・バイエルンや米・フロリダの殺傷事件の背後に直接いたのではない。だが、人間の尊厳を否定する思想を広げてしまった。今から12年前の米大統領選候補は移民への憎悪発言はできなかったが、今は憎悪を広げている。非人間的な野蛮さが社会を支配しているのではないか。イラク、シリアでの戦争が独仏米などのテロにつながった。

 そういう社会だからこそ自由・平和・民主主義に基づいた国際連帯が必要だ。現在の資本主義社会では、一方の選択肢は超緊縮財政による貧困と餓死の政策であり、もう一方は戦争に突き進む道だ。第3の選択肢は、全交決議に示された道だ。尊厳と繁栄と自由を伴う平和に満ちた世界で生きるためには、他に選択の余地はない。

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