2016年08月12日発行 1440号

【県道をふさぐ機動隊1000人/沖縄 高江は「戒厳令」だ/法も道理も投げ捨てる安倍/平和市民連絡会 北上田毅】

 東村高江では深夜も続くオスプレイ訓練が問題になっていた7月11日、さらにヘリパッドの工事が始まった。

 「米軍犯罪防止のためのパトロール要員」として全国から集められた防衛局職員は住民監視に充てられている。機動隊は千葉・東京・神奈川・大阪・福岡などから500人。沖縄県警を合わせると800〜千人。これが県道を埋め尽くす。高江は「戒厳令」だ。

 朝6時に機動隊が「ここは駐車禁止区間となった」と通告し、抗議行動の自動車を排除する。防衛局は座り込みテントに「所有権を放棄したとみなし撤去する」と勝手に貼り紙をし3日後に撤去する。県道上のテント撤去がなぜ防衛局に可能なのか。

 機動隊に排除された若者は、足を負傷し身体中内出血。診察した医者は「まるで拷問されたようだ」と驚いた。ロープで体をつないだ女性は機動隊に排除されるときロープが首に巻きつき失神した。県道を封鎖した機動隊は救急車も通さない。

 安倍政権は口先では「真摯に対応する」「沖縄県民に寄り添う」と言ってきた。いま現場では、法も、道義も、道理も投げ捨て、力で県民を抑えつけている。次の山場、再度のテント強制撤去を許さない8月5〜8日の闘いにぜひ全国から結集を。

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