2016年11月11日発行 1452号

【南スーダン派兵―駆けつけ警護差し止めへ提訴】

 10月28日、大阪の「戦争法違憲訴訟の会」などの市民34人が、政府・防衛省が南スーダンPKO(国連平和維持活動)に派遣する自衛隊に駆け付け警護任務を与えるのは憲法違反として、大阪地裁に差し止めを求め提訴した。

 訴状提出を見守った約50人の前で、原告を代表し服部良一元衆院議員は「11月、新たな任務で派遣されようとしていることに対する緊急の提訴だ。駆け付け警護は他国軍支援の戦争行為となり、明らかな憲法9条違反。事前に止めよう」と強調した。

 冠木(かぶき)克彦弁護士は「駆け付け警護への差し止め訴訟は大阪が初めて。この裁判は派遣するな、武器使用するなの抑止となる」。谷次郎弁護士は「戦争法は発動されておらず、駆け付け警護が実行されれば初の発動となる。9条のタガを外すきっかけとするのは許せない」と訴えた。

 この裁判と一体の大阪の戦争法違憲訴訟は1次、2次で現在原告は約900人。原告計千人をめざす。1次訴訟の第1回弁論は11月15日11時、地裁202号法廷。

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