2018年07月06日 1533号

【過労死増やす高プロは廃案/雇用共同アクションが集会・国会傍聴】

 「働かせ方大改悪」一括法案は、6月26日に参院厚生労働委員会で安倍首相出席の質疑を行い、27日にも成立させる筋書きが画策されている。雇用共同アクションは厚労委開催日(火・木)の昼集会・委員会傍聴を継続し、何としても廃案をめざす。

 21日昼の参院議員会館前行動には、全国過労死を考える家族の会代表の寺西笑子さんが京都からかけつけ、「高プロは長時間労働のあげく過労死しても自己責任にされ、労災申請すらできない仕組み。働くことで命を奪われ、それを合法化する法律を作ってはならない。面会を求めた安倍総理からは『会う立場ではない。加藤厚労相の所管』という冷たい返答。大切な家族を亡くしたことをどう受けとめるのか、心で感じてほしい。これからも面談を申し入れ、諦めずに訴えていく」と決意を語った。

 全労連の岩橋祐治副議長は「いったん制度を作ったら使用者は『年収要件を下げろ』『対象職種を広げろ』と言うに決まっている。派遣法も最初は13の専門職にだけ適用されたが、結局は原則解禁されてしまった」と、廃案以外にないことを強調した。

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