2018年07月06日 1533号

【「会期延長は失敗」と後悔させる/「過労死促進」「賭博解禁」/悪法乱造より疑惑追及 安倍退陣/総がかり木曜行動継続】

 自公与党による国会会期の延長は「働かせ方大改悪」法案やカジノ=賭博解禁実施法案などを是が非でも成立させるための暴挙だ。総がかり行動実行委員会は積み重ねてきた「木曜行動」を会期延長直後の21日も開催。450人が集い、「みんなの力で政治を変えよう」と声をあげた。

 国会議員からは「安倍総理の『憲法を2020年までに改正する』狙いは何一つ引っ込められていない。陰で着々と進んでいる。遅くとも来年の通常国会で発議し、参院選と同日に国民投票が行われるかもしれない。そのことを絶対に忘れてはいけない」(立憲民主党・神本美恵子参院議員)などの訴えがあった。

 雇用共同アクションの中岡基明さんは「きょうの東京新聞で竹中平蔵(人材派遣大手パソナグループ会長)が『高プロ(高度プロフェッショナル=残業代ゼロ制度)は生産性を上げるために必要。生産性の低い人に残業代という補助金を出すのはおかしい』。経済界の本音だ」と怒りをあらわにする。

 総がかり実行委の高田健さんが行動提起。「米朝共同声明について2点言いたい。約束されたのは北朝鮮の非核化≠ナはなく朝鮮半島の非核化≠ナあること。日本が北朝鮮にすべきは“経済支援”ではなく“戦後補償”であること」と述べ、「木曜行動をやめるわけにいかない。国会前の私たちの運動に全国の市民が励まされている。『会期延長して失敗した』と安倍内閣に後悔させるような闘いを続けよう」と呼びかけた。

海を越えキャンドル揺れる

 前々日の「19日行動」には2200人が参加。韓国ろうそく革命から届いた日韓民衆連帯の証し、LEDキャンドルが揺れた。

 連帯あいさつでは、東京・中野区長選(6/10)の勝利報告があった。安倍政権にNO!東京・地域ネットワークの松井奈穂さんは「元区職員の酒井直人さんを市民と立憲民主・共産・生活者ネット・無所属議員が推し、自公・維新推薦の現職に勝った。東京23区では初の快挙」と胸を張る。区民の声を聴く中野区政を実現させる会事務局の韮澤(にらさわ)進さんは勝利の要因として(1)保育園民営化や児童館廃止、公園の木5千本を切り1万人アリーナを作るなど前区政16年間への怒り、(2)投票に行ったこともない子育て中のママら幅広い区民の参加、(3)一致点を大事に野党共闘が崩れなかったこと―を挙げた。

 安保関連法に反対するママの会の高岡直子さん(内科医)は「政治は自分に関係ないという人に、現政権が人権を無視する恐ろしい政権だと分かってもらうにはどうするか。同じ仲間(ピア)の言うことなら聞くピア・エデュケーションがある。息子や娘が過労死しないか多くの方が心配している。その心配事と政治を結びつけてあげる人が必要。仲間同士で学び合う草の根の案内人になりましょう」と話した。



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