2018年09月07日 1541号

【関西電力は高浜原発4号機を動かすな/今すぐ廃炉/怒りの6時間座り込み】

 2016年3月、大津地裁の歴史的な運転差し止め仮処分があった関西電力高浜原発4号機は、大阪高裁の逆転不当決定で17年5月再稼働が強行され、現在定期点検で停止中。8月22日に再々稼働予定だったが、直前の20日、放射能漏れ事故を起こした。

 全交関電前プロジェクトは猛暑の22日、12時から18時まで6時間にわたって関電本店前で、高浜4号機の再々稼働反対を訴え、のべ20人が抗議の座り込みをした。関電前では毎週金曜日19時から座りこみ行動に取り組んでいるが、今回は昼間の行動だ。

 夏休み中とあって、近隣の科学館・美術館めあての親子連れも多く、「私たち、未来の子どもたちも被ばくさせる原発廃炉」の横断幕をかかげてアピール。「このおお〜きなビルは関西電力の本店です。みんなの電気代で建てたでかいビルですよ」と話すと上を見上げる人も。すかさず「高浜4号機から放射能をふくむ蒸気が漏れて稼働を延期してますが、こんなあぶない原発いらないと抗議してるんです」とマイクで訴えた。

 向かい側から手を振って「がんばって!」と応援してくれる人、道路を渡って「暑いのにずっと座り込みしてはるから帰りに寄ったわ」「関電てここなんですね。抗議しているニュースとか見たことあるけど知りませんでした」と言う人。放射能健診署名をはじめ、東アジア、3000万、核兵器廃絶の署名協力も次々とあり、対話が弾んだ。

 行動すれば、必ず出会いがあり、つながりができ、広がっていく。真実を訴え続け、多くの人とつながり、「高浜原発をはじめ、すべての原発停止、廃炉へ!」「原発も基地もどこにもいらない!」と闘っていきたい。

 8月25日には、同じ関電本店前で「高浜原発 このまま廃炉! 関電包囲全国集会」もあり、約400人が集会・デモで声を上げた。

(全交関電前プロジェクト・秋野恭子)

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