2018年11月30日 1553号
【議会を変える 東京都足立区議 土屋のりこ 命って、カネですか 足立の生活保護行政】
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11月15日、足立区小規模多機能介護事業所の方々の連絡会に参加してきました。
「生活保護(生保)の人は小規模多機能(小多機)を使えない」問題。決算委員会で質疑し、福祉事務所と事業者、当事者の方々が直接話し合える場を持って課題を共有してはどうかと提起し、場の実現の運びとなりました。
25名ほどの参加で、福祉事務所2事務所の課長、介護保険課含め1時間ほど実態について意見交換しました。
見えてきたのは、命よりカネが優先の、足立区生活保護行政のひどい実態でした。
「訪問看護の生保の方。最後の最後、お亡くなりになるぎりぎりの時点で、家族も疲れ果てて(小多機を)利用したい≠チて言った時に、ケースワーカーからストップが。おうちでしかたなく。(訪問看護が)行ったら亡くなっておられた」
なぜ小多機を使えなかったか、お泊りには自費負担が発生するからダメなのだそうです。「在宅で」と言われますが、がん末期の方で、訪問系サービスでは看取りに対応できるはずがありません。
「定期巡回サービスでやったケースもあるが、もう行った時に亡くなっている。もちろん看取りに間に合わない」
余命2か月と宣告された方が半年ご存命だったケース。事業所の方は、それが仕事のやりがいであり「うれしい誤算」と言いますが、福祉事務所は「そろそろ危ないよ、となってたまたま長引いてしまったら、しょうがない」。人の命が長らえたことに対してしょうがないとは何事か、怒りを感じる発言でした。
「一人の命、生活保護の人でもお金に関わらず命の大事さ。本人からSOSがあった時にそれようにやるのが当たり前だし、見捨てることなく助けるのが当然。生活保護の方に対し適正化と言う職員の方たち、どういう視点で見ているのか」と、利用を認めない区の姿勢に異議申し立てされました。
今回、貴重な場となりました。国の制度とはいえ、地域の実情に即した上乗せ・運用改善が自治体の責任です。命を守る生活保護行政への転換を求めていく決意です。
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