2018年12月28日 1557号

【みるよむ(503)2018年12月15日配信 イラク平和テレビ局in Japan 違法工事やめろ!沖縄・辺野古ゲート前座り込み行動】

 2018年11月26日、ZENKO沖縄参加団は名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前座り込みに参加した。今回の配信では、安倍政権の強権的な新基地建設に反対し抵抗を続ける市民の闘いの現場映像を中心にお伝えする。

 キャンプ・シュワブのゲート近くの工事車両搬入口に座り込んだ市民を県警機動隊が次々と排除していく。無抵抗の市民を一人ひとり複数の機動隊員が強引に引きずり出し、意図的に腕をねじ上げるようにつかんで運ぶ者がいる。違法な工事を進め、市民に陰湿な暴力を振るいながら排除しているのだ。

 市民たちは決して屈せず、抗議集会が続く。座り込み行動のリーダーたちが、工事の直近の状況と闘いの広がりを報告する。

 「辺野古の海に投げ込まれようとしている土は、約25%は沖縄の土砂だが、残り75%は徳之島、奄美大島、五島列島、小豆島の方から持ってくる」。これだけでも巨大な自然破壊となる。

 辺野古の現場での闘いについて率直に厳しい状況も語られる。「点では負けています。いつもダンプが入って負けています。しかし」と続ける。「何年もやっていくことによって、太い線になる。太い線になって知事選で勝利し、那覇市長選で勝利し、国会議員選挙でも勝利していく」。闘い続けてきたことが沖縄県知事選をはじめ連続した選挙勝利に結びついてきたことが訴えられた。

「点で負けても、線、面に」

 さらに、全国から参加する支援・連帯の市民について。「毎日のように全国から今来てますよね。ただ人が来て終わるだけではなく、ここに来てエネルギーをもらい、地元に帰って映画会、講演会、いろんなことをやっています。日本全国で」

 「点では負けているが、長く続けて線になり、太くなって勝っていく。今、線から日本全体、面になっています」。辺野古の闘いへの支援・連帯が全国を少しずつ変え、安倍政権を追いつめつつあることに確信を持たせてくれる。

 それは、沖縄参加団の取り組みの意義を物語る言葉でもある。辺野古現地に連帯して、励まし、また励まされ、闘いに確信を持つことができるのだ。

 12月14日、安倍政権は辺野古の海への土砂投入を強行した。許しがたい暴挙だ。映像で阻止への確信を共有し、工事の即時中止を政府に要求していきたい。

(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)



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