2019年05月03日・10日 1574号

【萩生田「ワイルド憲法審」発言糾弾 4・19総がかりに2400人 5・3憲法集会、5・25辺野古国会包囲へ】

 4月19日の総がかり国会議員会館前行動は、統一地方選後半戦のただ中、2400人が結集した。沖縄の民意を踏みにじる辺野古の新たな海域への土砂投入強行に続き、安倍首相側近の萩生田自民党幹事長代行から「新しい『令和』の時代にワイルドな憲法審査を進める」発言が飛び出した。沖縄も憲法も危ない。改憲発議強行の高まる危険に警鐘を鳴らす行動となった。

 立憲民主・共産の国会議員は「ワイルドは荒々しく野性的の意味。安保法制・秘密保護法・共謀罪のように乱暴に安倍改憲ありきで進める本音をあらわにした。問答無用で強権を発動する時代なのか」と糾弾した。

 主催者あいさつに総がかり行動の高田健さんが立ち、「元号の政治利用、憲法審は『静かな環境で政局から離れて』の建前からの乖離―ワイルド発言は二重の間違い」と指摘。市民連合呼びかけ人の上智大学教授、中野晃一さんは「新元号・新紙幣で世の中の空気を変える。令和はビューティフルハーモニー、有識者懇・閣議議事内容公表で安倍一任だったと言いだした。主役は安倍。百花繚乱、色とりどりではない。分をわきまえ、持ち場で忖度し、皇国日本に仕える美しさ。憲法に自衛隊を明記し超法規的に自治体まで思い通りに動かす総動員体制を作ろうとしている」と安倍改憲の狙いを暴く。

 連帯アピールで、止めよう!辺野古埋立て国会包囲実行委員会の木村辰彦さんは「(1)すべての全国紙世論調査で辺野古反対が賛成を上回り、(2)5野党の国会追及で軟弱地盤の存在を政府が認め、(3)辺野古新基地建設反対が参院選野党共闘のスローガンになった」と沖縄県民の揺るがぬ闘いの成果を語り、全国で沖縄連帯の行動を起こしてほしいと訴えた。

 改憲問題対策法律家6団体連絡会の大江京子さんは「憲法審開催に断固反対する。理由の第一は、前提の国民世論が1割に満たない。首相や国会議員の煽動は憲法尊重擁護義務違反、権力乱用で許されない。第二に、事実に基づく慎重な議論=熟議ができない。アリバイ作りに利用され、百害あって一利なし」と与党・一部マスメディアの改憲誘導を厳しく批判した。

 最後に、(1)19日行動=5・19(日)14時〜議員会館前、6・19(水)18時半〜(国会情勢により正門前も検討)(2)5・3憲法集会11時〜有明防災公園、4・29宣伝行動14時〜有楽町駅前(3)5・25止めよう辺野古新基地建設全国総行動(国会包囲行動14時〜)(4)朝鮮半島と日本に非核・平和の確立を!市民連帯行動(6・7集会・デモ18時半〜日比谷野音、6・8国際シンポジウム13時半〜星陵会館)―の行動提起があった。



 アースデイ東京2019の会場で、「OKINAWAじゅごんを救え!大騒ぎキャンペーン」要請ハガキや署名への協力を呼びかけるジュゴン保護キャンペーンセンターの人たち。(4月21日 東京・代々木公園)


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