2019年05月17日 1575号

【沖縄で勝てて なぜ大阪で勝てない=^大阪2万人 世継ぎでなく、世直しを】

 大阪市扇町公園で開催された憲法集会には2万人が集まった。改憲推進勢力である「維新」が知事・市長選、地方議会選だけでなく衆院補選で勝利したことに強い危機感をもって開催された。

 ゲストスピーカーの神戸大学名誉教授二宮厚美さんは、一昨年の安倍改憲メッセージ(2020年新憲法施行)について、「安倍は死に花のつもり。だが非業の死とさせよう。夏の参院選で改憲派を3分の2以下に抑え込めば、安倍政権は退陣間違いない。維新にリベンジし、大阪から新しい時代を」と激励した。

 参院選勝利には護憲派候補の一本化が不可欠だ。立憲民主党(辻元清美副代表)・共産党(山下芳生副委員長)・社民党(福島瑞穂副党首)がそれぞれ改憲阻止に向けた決意を語った。

 どう、共闘を進めるのか。衆院補選で自民党候補を破ったオール沖縄の闘いを踏まえ、ヘリ基地反対協議会共同代表の安次富(あしとみ)浩さんは「沖縄で勝ててなぜ大阪で勝てないのか」と叱咤激励。「野党の共闘は当然、それを支える運動がいる。ここに集まった市民が大同団結し、地域からの運動をつくらないと勝てない」と檄を飛ばした。

 安次富さんは「辺野古では10日間、工事が止っている。代替わり(世継ぎ)とマスコミは浮かれているが、敢えて言う。平和憲法の中で不要なところ、1章(天皇)をすべて削除すべき。世継ぎではなく世直しを」と訴えた。

 参加者は3コースに分かれてパレードに出発。「9条改憲反対」と声を上げた。



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