2019年05月31日 1577号
【6/1〜6/9東アジアに平和を!スピーキングツアーへ ZENKO日韓連帯ターinコリア 再会の喜び、信頼が深まった 連帯しすべての原発を止める】
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前号に続きZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)と韓国・代案文化連帯の連帯ツアー(5/3〜5/6)参加者に報告を寄せてもらった。
脱核・反基地の市民運動連帯ツアーは自国のことを外から見る機会となり、大変貴重な体験ができた。
1日目の反原発「脱核平和日韓連帯トーク〜福島それ以降」。日本からはZENKO関電前プロジェクトが脱原発の現状・課題・方針を、市民測定所が汚染土マップの取り組みや死亡した馬からセシウムが検出されたことなど、汚染の広がりを報告した。
韓国からは脱核新聞編集委員長のヨン・ソクロクさんが韓国の現状を報告した。
古里(コリ)・新古里原発は7基が密集、半径30`b以内には380万人もの人々が住んでいる。文在寅(ムンジェイン)大統領は「原発の新設は認めない」と脱原発宣言したが、公論化(市民による討論決定方式)で新古里原発5・6号機を容認。現在、建設中だ。しかし建設許可取り消し訴訟と、新古里原発4号機の運営許可取り消し訴訟が行われている。
また高レベル核廃棄物の貯蔵施設が飽和状態となっていることなどが話された。マスコミが真実を報じないことも日韓共通の問題点として論じられ、連帯して闘う意義が見い出せた集会となった。
2日目は古里原発、新古里、月城(ウオルソン)原発を見て回った。新古里原発5・6号機の建設現場の対岸に近づくことができたが、すぐに、警備員が「早く出ていけ、写真を取るな」と警告してきた。
原発の目の前の海には生活のため海女が漁をしたり、近くでは畑を耕している住民の姿があったり、いたたまれない気持ちになった。
月城原発では、住民のファン・ブンヒさん、イ・サンホンさんから話を聞いた。ファンさんは原発広報館エネルギーファームの敷地内に6年前にテントを建て、移住要求を掲げ闘っている。自身が甲状腺の手術を行っており、子どもたちを心配していた。
原発が真近に見える海岸でイさんの説明を聞いていると、警備施設から2人の海兵隊員がやってきて、「離れろ」といった。本当に注意すべきは、危険な原発の近くでパラソルを広げて釣りをしている人や子ども連れできている人たちではないのかと怒りを感じた。
イさんとは昨年5月の日韓ツアー、夏のZENKO以来だ。昨年の慶州(キョンジュ)デモで見た「放射性物質の入った黄色のドラム缶」を参考に、日本で作成した「(進化系)折りたたみ式ドラム缶」をイさんに進呈した。彼は「おおー」と驚き、喜んでくれた。継続して訪問することで、信頼がいっそう強まったことを感じた。
韓国では、甲状腺がんを発症し電力会社に損害賠償を求めた裁判で、一審勝利した方の二審が結審した。日本では福島原発の放射線被害を政府・東京電力は覆い隠そうとしている。韓国での判決結果が非常に重要である。
韓国で原発事故が起これば日本にも多大な被害が及ぶのは明らかだ。日韓で連帯し、「すべての原発を止めろ!廃炉に!」と大きく訴えていこう。ともに平和を!
(ZENKO関電前プロジェクト・秋野恭子)
東アジアに平和を!武力なき平和のための2019ZENKOスピーキングツアー
◇韓国・済州島で軍事基地撤去の闘い ノ・ミンギュさん
◇沖縄・辺野古、高江で新基地建設阻止の闘い 奥間政則さん
◆6月1日(土)札幌集会 17:30〜かでる2.7
◆6月2日(日)東京集会 14:00〜在日本韓国YMCAアジア青少年センター
◆6月4日(火)那覇集会 18:30〜沖縄船員会館
◆6月6日(木)広島集会 18:30〜広島市まちづくり市民交流プラザ
◆6月8日(土)京都集会 18:30〜ハートピア京都
◆6月9日(日)大阪集会 14:00〜大阪市立住まい情報センター
主催 ZENKO Email zenkoweb@gmail.com
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