2019年07月05日 1582号

【G20反対/私たちの未来は私たちの力で/さまざまな運動の連携をアピール】

 G20に反対する集会・デモが6月23日、大阪市内で開催され、200人が参加した。主催はG20大阪NO!アクション・ウィーク実行委員会。

 「世界の主要国」と自称する19か国とEU、国際機関によるG20は、戦争や貧困、環境破壊などの国際的問題を引き起こしてきた張本人たちの政治イベントだ。年1回の会議は諸問題の解決どころか、一層深刻化させるものだ。毎回、開催国を中心に市民の抗議行動が起こっている。

 今回安倍政権は、あからさまな弾圧に出た。韓国からのゲスト、アジア共同行動(AWC)韓国委員会のイ・キョンジャさんを入国させず、強制送還したのだ。理由は「旅行日程が証明できない」という不可解なもの。何度も来日の経験があるキョンジャさんを、「G20反対デモに参加するのか」などと恫喝したという。

 これは、G20に反対する市民には移動の自由や、思想信条の自由を認めないということであり、テロ防止を口実とした過剰警備、治安弾圧の常態化につながることを意味する。すでに、沖縄連帯やG20反対の活動を広げている連帯ユニオン関生支部に対する弾圧が起こっている。当事者から「正当な組合活動に対する不当弾圧と組合員の長期不当拘留は共謀罪法の先取りだ」との訴えがあった。

 集会は「わたしたちの未来を私たちの力で切り開いていく」と宣言し、「反戦平和の運動、人権、労働、環境のための運動、貧困と格差をなくすための運動など様々な分野で活動してる団体・個人の連携の第1歩だ」とアピールした。首脳会議が開かれる28日も、集会・デモが行われる。

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