2019年07月12日 1583号

【みる…よむ…サナテレビ(523)2019年6月22、29日配信 イラク平和テレビ局in Japan/ドローンで辺野古新基地反対/韓国・済州島の軍事化にNO!】

 今回は、2019年6月9日「東アジアに平和を!武力なき平和のための2019ZENKOスピーキングツアー」大阪集会での沖縄と韓国・済州(チェジュ)島の反基地運動報告の2つの映像を紹介する。

 6月22日配信の「ドローン撮影で担う沖縄辺野古新基地反対闘争―奥間政則さん講演」は、新基地建設現場の問題と建設阻止の闘いを画像を中心にわかりやすく説明している。

 たとえば、埋め立てに必要な大量の土をダンプに積み込む現場は国道に隣接している。ここを通る自動車の中に基地反対側の自動車が入って走るだけで、ダンプが何十台も立ち往生し、工事は遅れる。ドローンでその状況が一目でわかる。

 6月29日配信の「韓国・済州島の軍事化にNO!」では、地元の反基地運動家ノ・ミンギュさんが済州島の現実を報告する。

 自然豊かなこの島に3年前、カンジョン海軍基地が建設された。韓国政府が警察と軍隊、諜報機関も総動員して地元カンジョン村の反対運動を弾圧し、住民投票のねつ造まで行って共同体を破壊したのだ。

 昨年10月、この海軍基地で実施された観艦式には韓国海軍と世界各国の軍艦が集結した。米軍は原子力空母のロナルド・レーガンを送り込んだ。済州島は、韓国軍、米軍、そして「旭日旗」問題でこの時は参加を断念させられた自衛隊を含め、東アジアで中国に対する軍事的優位を構築するための基地だ。同時に、韓国軍の海外派兵拠点でもある。

 観艦式には市民が押しかけ、道路に寝たりカヤックの海上デモをしたりと創意ある抗議行動を展開した。

 今済州第2空港の建設が進められている。狙いは、自然を破壊してでも大量の観光客を呼んで儲けること、もう一つは新たに空軍基地として利用することだ。

 ノ・ミンギュさんたちは、済州道庁前の占拠闘争や断食闘争など様々な戦術を駆使しながら反対運動を続けている。彼は「済州の海軍基地と空軍基地に向かって闘っている民衆が今いるのです」と訴える。

 2つの映像から、沖縄も韓国もまさに同じ状況であり、日本全国から連帯運動を広げなければならないことが実感できる。

(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)



 
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