2019年07月26日 1585号

【国際連帯で変革への希望をともに 2019ZENKOin東京へ】

 今年、2019ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)は49回を迎えます。

 今、全世界でグローバル資本が戦争、貧困を拡大させています。

 安倍政権の戦争推進路線・弱者切り捨て政策は露骨です。違法の限りを尽くした辺野古新基地建設をはじめ戦争体制への軍備増強を強行する。中東ホルムズ海峡でのタンカー攻撃を口実に、自衛隊海外派兵と武力行使を狙う。過去の戦争犯罪を反省せず韓国への輸出規制を行い、東アジア平和破壊の動きを重ねる。憲法を生かした対話と平和構築を放棄し、憲法改悪に突き進もうとしているのです。

 安倍政権はグローバル資本の富を膨れ上がらせ市民の生活を破壊しています。軍事費に洪水のように予算を使い、富裕層や大企業に減税する一方で、社会保障に税を配分せず、消費税増税でさらに市民を苦しめる。生活の基盤である労働は企業の利益のために破壊され、非正規雇用拡大が将来に希望を持てない若者を増やす。福島原発事故と健康被害を消し去るように帰還政策と避難者住宅追い出しを強め、カネのために原発を推進して命を軽視しています。

 東アジアでも、韓国ソソンリでサード(高高度防衛ミサイル)基地建設が進行し、済州(チェジュ)島では海軍基地に続き第2空港建設の名で空軍基地建設が進められようとしています。

闘いで社会は変えられる

 この社会を変える希望は闘いの中に示されています。

 アメリカでは、トランプの排外主義・軍拡・格差拡大政策に対する抗議行動が各地で起こっています。資本主義への対案としての社会主義への関心が若者の間で高まり、DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)は地域でのドアノッカーの活動など草の根から支持を広げ、所属するオカシオコルテスなど初めて下院議員の当選を果たしました。サンダースらと共に「カレッジ・フォー・オール」(学生ローン債務帳消し)などの大胆な政策を打ち出しています。

 朝鮮半島では平和を逆行させない闘いが進み、韓国では青年層がソウル市を中心に青年政策を実施させ社会を自らの手で変革しています。

 そして日本でも、沖縄県知事選で玉城デニー知事を誕生させました。辺野古新基地阻止の闘いは工事を遅らせ、宮古島や石垣島、秋田などでも、軍事基地は作らせないと市民が立ちあがっています。

 ZENKOは街頭署名や戸別訪問、選挙運動等で市民の声を直接聴いてきました。年金が少ない、保険料が高い、雇用が不安定、奨学金が返せない、安倍はやめてほしい。怒りを肌で感じてきました。

 ZENKOin東京は、日本各地で世界各地で平和と民主主義をめざす人びとが一堂に集まり、1年の活動を総括し、ともに学び、交流し、来年へ向けた闘いへの方針を議論する場です。私たちは一人ではありません。内外の市民がつながり、連帯することが変革への対案です。社会は変えられます。社会変革への展望を作り出すZENKOにぜひご参加ください。国際連帯の力で安倍政権を倒し東アジアの平和構築を実現しましょう。

(2019ZENKOin東京全国実行委員長・河辺友洋)

自衛隊をホルムズ海峡に派遣するな ZENKOが緊急行動

 安倍政権によるペルシャ湾自衛隊派兵の危険な動きに対し7月15日、各地で緊急の行動が取り組まれた(兵庫・JR西宮駅前)。

 
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