2019年08月09日 1587号
【沖縄平和市民連絡会 上間芳子さん 沖縄県民は諦めるわけにはいかない】
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参院選で「命(ぬち)どぅ宝」「ウチナーぬ宝」「参議院はタカラ」と闘い、(高良鉄美さんが)見事に勝利した。が、菅官房長官は「選挙にかかわらず工事を進める」と言い、翌日から搬入がされた。どんなに選挙に勝ってもムダ、と沖縄県民を諦めさせようとしている。
しかし、諦めるわけにいかない。諦めたら74年前のあの戦争が繰り返される。ベトナム戦争のさなかはB52がベトナム人民を殺戮(さつりく)しに昼夜を問わず飛んで行った。基地が存続する限り、沖縄県民は加害者でもある。絶対に認めるわけにはいかない。
粘土状の赤土が辺野古の海に投げ入れられている。胸が痛む。ウミガメが産卵する浜はもうない。アジサシが産卵する岩を防衛局は網で覆ってしまった。ジュゴンが古宇利(こうり)島で殺された。サンゴは移植すると国会でウソをついた。
政府が一番困っているのは軟弱地盤の問題。何年かかるか、いくらかかるか、防衛省は答えない。県の試算では13年、2兆5千億円。これすべて、みなさんの税金だ。
私たちはゲート前でウォーキング、海ではカヌー・チーム、車で“GoGoドライブ”と工夫をこらして工事を遅らせている。闘いはこれからも続く。韓国、世界の人たちと連帯して頑張っていく。
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