2019年08月30日 1589号【日韓平和市民共同宣言を発し、各地で共同行動】 |
アジアの平和構築に逆行する日韓両政府の大軍拡と中東派兵策動、敵対感情扇動の危険な動きの中で、２０１９ＺＥＮＫＯ（平和と民主主義をめざす全国交歓会）決議が呼びかけた８・15日韓市民連帯共同行動。韓国では14日釜山（プサン）で、日本では15日首相官邸前をはじめ各地で「東アジアの平和をつくる日韓平和市民共同宣言」（２面に要旨）を訴える行動が繰り広げられた。韓国・釜山 日本領事館前でＺＥＮＫＯが市民とともにアクションＺＥＮＫＯin東京で決議された全体重点方針の一つ日韓平和市民共同行動が８月14日、釜山の日本領事館前で行われ、ＺＥＮＫＯから私を含め３人が参加しました。日本では安倍政権の経済制裁が嫌韓感情と排外主義を助長し、韓国でも排外主義的民族主義が煽られ、グローバル資本によって日韓民衆が対立・分断させられています。今回の行動は、安倍政権の狙いを明らかにし、排外主義ではなく、日韓市民・労働者の国際連帯の力で安倍を倒し東アジアの戦争勢力を追い出そうと訴えるものでした。 行動は、11時、日本領事館前の記者会見でスタート。２０１６年に釜山市民が設置した「平和の少女像」が、高く威圧的な領事館の壁とそれを守る警察官を見つめている隣で、韓国・代案文化連帯、社会変革労働者党、釜山緑の党等、様々な団体から30人ほどが集まりました。 ＺＥＮＫＯは「同じように日本全国で共同行動を行う。日韓市民の連帯で安倍政権を倒そう」とアピール。日韓青年が共同宣言文を読み上げて、安倍政権の経済制裁、植民地支配の否定、憲法９条改悪強行、日韓両政府のホルムズ海峡派兵に反対と訴えました。 13時半からはリレー１人デモ。領事館前は集会が禁止されているためです。私たちは14時ころから１時間スタンディング。「済州島と沖縄の軍事要塞化中止、サード（高高度防衛ミサイル）配備撤回しろ」「資本のための規制緩和中止」「ホルムズ海峡派兵反対」と書かれたプラカードを掲げ、道行く人びとや領事館に向かって訴えました。 その場に、ＺＥＮＫＯと交流を深めてきた、ソソンリでサード反対運動をするカン・ヒョンウクさん、希望連帯労組のチェ・オスさんもわざわざ駆けつけてくれ、連帯の輪の広がりを感じました。 19時から、領事館横にある徴用工像の立つ広場で平和文化祭が行われました。代案文化連帯のユ・ミヒさんらによる『ウィシャルオーバーカム』でコンサート開始。演奏が一番盛り上がったころ、舞台の後ろの空に大きな二重の虹が。〝We shall overcome someday（私たちはいつの日か勝つ）〟と、私たちを励ましているようでした。 （２０１９ＺＥＮＫＯin東京実行委員長・河辺友洋）  |