2019年09月06日 1590号

【大阪市と城東区に要請 ワンディアクション 市民の声で対応を引き出す 平和と民主主義をともにつくる会・大阪】

 平和と民主主義をともにつくる会・大阪は、市民の声で区政・市政を変えようと7月19日、城東区・大阪市に要請行動を行い、8月21日定例会で報告した。つくる会の田中秋子さんに寄稿してもらった。

 21日は水よう定例会。20人近くの参加でお盆休みをどう過ごしたか、近況報告に花を咲かせ、恒例の定例学習へ。 この日の中心は、7月19日(金)に取り組んだ城東区役所&大阪市要請ワンディアクションの内容とその後の経過についての報告と論議だ。

 区役所総合企画課には、旧城東区役所跡地の利用計画について申し入れ。区民の声を反映させ、保育や医療、防災、福祉を総合的に備えた、区役所が責任をもつ施設を作ってほしいと要望した。担当職員は、まだ何も決まっていないと言いつつ、市の基本方針は「売却である」と、民間に市民の財産を売り飛ばすことが前提であるかのような答弁。参加したみんなから「それはおかしい、区民の声を聞くべき」と怒りの声が。その後、担当課に問い合わせても、「まだ跡地利用案は発表されていない」と要請時点と同じく不誠実な対応だった。

訪問介護時間延長 協議へ

 大阪市役所では、副首都推進局(都構想・カジノの質問書)、福祉局(介護保険料引き下げ要望・障がい者福祉充実の要望)、水道局(水道民営化の質問)、市長部局(市民の暮らしを守る施策の要請)など複数の部局への質問や要請行動に取り組んだ。

 特に、障害者総合支援法に基づく重度訪問介護制度を使う車いす生活のNさんは「現行の1か月に301時間上限ではとても生活できない」と支援者含め20数人で要望。応対した福祉局・障がい支援課に、居住区の同課へ延長申請を行うための手続きを進めることを確認させた。

 それに基づき、居住区の障がい支援課からの書類のやり取りを経て8月8日、Nさんへの生活や障がいの状況、通院、リハビリなどの聞き取りがあり、会からも複数で同席した。そこで、時間延長の要望を受け止め、大阪市との協議に進むことが決まった。

 「今まで何度も支援の時間が足りないと相談してきたが取り上げてもらえなかった。今回こうして会の皆さんの応援もあって、こんなに担当課職員の方に丁寧に話を聞いてもらえたのは初めて」。Nさんの弾んだ報告にみんなも笑顔に。しかし、時間延長申請が実際に認可されるかどうかの問題、また65歳で介護保険制度へ移行させられることをめぐる問題は、今後の福祉局への要請・交渉にかかっていると気を引き締めた。

 定例会では、ワンディアクションで要請したその他の課題も含め、当局からの文書回答を受けて9月以降市民団体協議を設定しようと決め、市民の声を市政に反映させる秋からの方針をともに確認した。

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