2019年09月06日 1590号

【東アジアの平和へ思いは一つ 8・15 日韓市民が共同行動】

 2019ZENKO(第49回平和と民主主義をめざす全国交歓会)で韓国・代案文化連帯ユ・ミヒさんが提案し決議された8・15日韓平和市民共同行動。前号に続き、韓国・釜山(プサン)と日本の各地で取り組まれた行動を紹介する。

「NO安倍!」の力強い連帯 ゲストではなく仲間 韓国・プサン

 8月14日、釜山の日本領事館近くで行われた平和市民共同行動で感じたことは、「反日」ではなく「NO安倍!」の力強い連帯であった。

 朝11時からの「平和の少女像」隣での記者会見に始まり、午後のリレー1人デモ、そして19時からは「徴用工像」の立つ広場で平和文化祭が開催され、日本からZENKOの3人も参加した。

 2019ZENKOに参加した代案文化連帯・劇団セビョクの若いメンバーの姿もあった。彼らはバナーやプラカードづくりなどをしたという。ユ・ミヒさんは「もうゲストではないですね。仲間ですね!」と私たち3人を迎えた。連帯の深まりを感じる。韓国希望連帯労組のチェ・オスさんはソウルから車で10時間かけて、ソソンリからカン・ヒョンヌクさんも駆けつけた。

 ユ・ミヒさんは「ZENKOとの連帯が具体的な行動として深まった。ZENKOで出会ったチェ・オスさんはソウルで署名も集めてくれた。カン・ヒョヌクさんも趣旨に積極的に賛同して参加してくれた。済州(チェジュ)のノ・ミンギュさんは道庁前で”安倍糾弾、9条改憲反対”を掲げてデモをした。頭の中だけでなく、具体的で現実的な連帯を築いてきた形になった」と語る。

 今回、代案文化連帯の呼びかけで釜山の社会変革労働者党や緑の党など5団体が賛同・協力して集会をもった意義は大きい。社会変革労働者党の方は「安倍政権は経済制裁で反韓をあおっているが、それと同じ構図で文在寅(ムンジェイン)も反日をすすめており、同調する人がいる。だから今日のような集会は絶対必要だった。1回で終わらせるのではなくぜひ続けたい。一つひとつ一緒に作っていきたい」と運動を広げていく思いを語った。

 劇団セビョクの若いメンバーは「雨が降ったけど身体が熱かった。多くの方々が一緒に行動してくれ、希望が持てた」と述べ、日本で取り組みをすすめている私たちの報告にも大きな拍手があった。一つになった空間だった。

 私も日本に帰り、8月17、18日と兵庫で署名行動。「市民どうしは仲良くしたいですね」などの声があり、15人が賛同署名をしてくれた。韓国での「NO!安倍」の行動に連帯して日本でも「NO!安倍」を広げ、排外主義キャンペーンを跳ね返したい。

(ZENKO兵庫・松谷卓人)



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