2019年09月06日 1590号

【報復やめろ 官邸前行動 「反省できない首相はいらない」】

 貿易管理の優遇措置の対象となる「ホワイト国」リストから韓国を除外する政令の施行を翌日に控えた8月27日、首相官邸前で政令の撤回と対話による問題解決を求める緊急行動が取り組まれた。総がかり行動実行委員会と「3・1朝鮮独立運動100周年キャンペーン」の共催。

 「強制動員問題解決と過去清算のための共同行動」の矢野秀喜さんは、四半世紀以上裁判支援を担ってきた立場から「原告の多くは勝訴判決をみることなく亡くなった。被害者が生きているうちに、長い間かかえてきた“恨(ハン)”を解く日を迎えられるようにすることが私たちの義務だ」と強調。日本軍「慰安婦」問題解決全国行動の木瀬慶子さんは「『表現の不自由展・その後』の少女像は『平和の碑』が正式名。反日では絶対ない。加害の歴史と向き合わず反省をしないことは、戦争する国へと進む安倍政権の危ない道と表裏一体」と訴えた。

 韓国から参加した「安倍糾弾市民行動」のメンバーらは「日本の政治家がいくら嫌韓感情を煽っても私たち韓日市民の連帯は固い」「アジアに民主主義が根付き、その樹(き)が育つよう共に手を携えて闘っていこう」と呼びかけつつ、官邸に向かって「安倍首相は植民地支配を反省し、心からの謝罪を行え」と叫んだ。

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