2019年09月06日 1590号

【東電刑事裁判 9・19判決 9・8判決直前大集会へ/短篇映画『動かぬ証拠と原発事故』公開中/「最後のひと押し」有罪判決要請はがきを】

 福島原発放射能大量放出事故を引き起こした東京電力旧経営陣3人に対する刑事裁判の判決が9月19日13時15分、東京地裁104号法廷で言い渡される。

 福島原発刑事訴訟支援団と映画『日本と原発』河合弘之監督のKプロジェクトは判決を前に、短篇映画『東電刑事裁判 動かぬ証拠と原発事故』を制作。37回にわたる公判での証言や提出された数々の証拠から、被告3人が事故の原因である巨大津波を予見し津波対策工事の計画策定を部下に指示しながら、経営悪化を恐れて対策自体を握りつぶし闇に葬ろうとした経緯を26分にまとめている。争点がよく分かると好評だ。映画はYouTubeで無料公開中。支援団のウェブサイトを通じても視聴できる。

 支援団と福島原発告訴団は福島県内8か所で連続集会を開いたあと、9月1〜7日、福島から電気が送られる道をたどるようにキャラバンを展開。関東1都6県で街頭アピールを繰り広げる(詳細は支援団ウェブサイトへ)。9月8日には都内で「判決直前大集会」を開催する。

 東電の刑事責任を追及する会は、判決前の「最後のひと押し」として、3被告への有罪判決を求める裁判長宛て要請はがき行動を呼びかけている。同会の小林和博さんは「ただ判決を待つのではなく、いま裁判長に私たちの思いを伝えることが大事。これまでの公判で東電の責任は明らかにされたと確信するが、個人の刑事責任を裁くのは厳しいと言われる。この裁判は未来に繋ぐ裁判。事故被害者の思いに応える『歴史的な判決』になってほしい」と訴える。

◆真実は隠せない―有罪判決を求める 東電刑事裁判 判決直前大集会
9月8日(日)14時〜16時半 文京区民センター3-A会議室

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS