2019年09月20日 1592号

【議会を変える 初の区長予算要望≠おこなう 東京都足立区議 土屋のりこ】

 9月2日に会派「議会改革」として初の区長予算要望をおこないました。区内団体ヒアリングに両議員の要望を加えた284項目! 多岐にわたる要望書を完成させました。

 区長予算要望は、会派になりできるようになった大きな変化の一つです。直接、区長、副区長、財政部長へ要望事項を手渡し、25分間にわたって話し合いができます。1月には全項目に区の考え・方向性が示され、再度20分の予算折衝を区長と行います。

 足立区の場合、議員といえども区長と直接話をする機会は滅多にありません。9月の要望、1月の折衝と2回の場が持てることは、お預かりした区民の声を実現させていくためにも非常に貴重です。

 今回初の要望にあたり、選挙の時やこの間に相談いただいたこと、ドアノッカー=戸別訪問活動で受けた要望などを最大限盛り込みました。

 電話相談で、障がい者の方が重度訪問ヘルパーが見つからずに困っている案件がいくつかありました。障がい者事業所の方と共に対応にあたったり、福祉事務所にもお願いして解決できた事例もありましたが、根本的な課題は、営利企業が採算のよくないヘルパー派遣、とりわけ障がい者事業から撤退してしまう問題、ヘルパーさんの数自体が少ないことです。解決のために、区として資格取得支援策をおこないヘルパー不足を解消することを求めました。

 ドアノッカー活動の中では「議員の方がよく来てくれたありがとう」とすがるようにお話しくださった方たちがいます。都営住宅で都の管轄だからと区からは冷たく言われ、家族の介護に直面してバリアフリー対応でない5段ほどの段差のために車いすを利用できず苦労している、など。都住の建て替えは景観条例によって都と区の協議事項となっています。ユニバーサルデザインとあわせてバリアフリー対応についてもおこなう、バリアフリー化できていない棟数を調査する、声を聞くなど対応を求めました。

 年明け、要望への区の答弁を受け取り、「やらない」とされた点は再度代表質問や委員会質疑で問い、姿勢を改めさせていく流れになります。区民の「お困り事」を熱量をもって実行を迫り、実現を果たしたいと考えています。

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