2019年09月20日 1592号

【ZENKO沖縄参加団 県民大行動700人に連帯 辺野古に心と体を寄せる】

 9月のZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)沖縄参加団は毎第1土曜の県民大行動辺野古座り込みに連帯参加。訪沖した大阪市・森厚子さんから速報が寄せられた。

 参加団2日目9月7日のキャンプ・シュワブゲート前は県民大行動。前段集会から市民が続々と集いテントもまわりもいっぱい。雨の中、700人が「辺野古新基地は造らせない!」と声を上げました。

 山城博治沖縄平和運動センター議長の進行で、県選出国会議員をはじめアピールが続き、沖縄平和市民連絡会・北上田毅さんなどが辺野古の現状を説明してくれました。

 ―政府が立ち上げた辺野古軟弱地盤の「技術検討会」は、委員長がケーソン(コンクリート製の箱)製造を請け負う会社の取締役で、委員8人中4人を防衛省と国交省の関係者が占める。「建設ありき」で政府の後押しに動き出したものだ。防衛省側は、辺野古地域は震度4の対策でよしとして活断層も軟弱地盤もお構いなしの姿勢を打ち出す始末。7万7千本の砂杭を打ち込む地盤工事変更申請が年内か来年早々に出されるだろうが、こんな工事はできないし、させない―。

元気あふれるゲート前

 正念場を迎える中、ゲート前、土砂搬出の安和桟橋や塩川港の現場の闘い、国会、市議会、県議会、そして県外国外での闘いを結び、政府をさらに追いつめよう、と元気あふれる集会になりました。

 辺野古ブルー・海上チームのリーダーは、カヌーと監視船でK8・9護岸の土砂投入を体を張って止める激しい闘いを報告。炎天下の塩川港で土砂を止める連日の闘いでは「人が少ないとトイレも行けないと悲鳴も上げたいくらい」と生々しく報告されました。オスプレイ、CH53ヘリ、爆破訓練などの騒音実測調査を行って追及する闘いも進んでいます。「台風で工事が止まるのは大歓迎だが、一方でテントを片づけ、設営・復旧するのも大変」との苦労話も聞けました。

 沖縄に、辺野古に心と体を寄せる闘いの継続と強化が本当に必要だ!と実感できる集会でした。

 今回は、大阪市城東区から女性3人が全国事務局・西岡信之さんとともに参加。台風の影響もあり3日間ずっと雨の行動で平和資料館などにも足を運びました。辺野古初参加メンバーKさんの叔父は、京都から出兵し沖縄戦で戦死、遺骨も帰っていないとのこと。その名前を「平和の礎」で見つけることができ、感激の場面に立ち会えました。また、在沖朝鮮人として闘い、ZENKOの取り組みにも長年協力をいただいた故キム・スソップさんのお別れの場にも参加することができました。

 (詳報次号)

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