2019年12月13日 1604号

【「桜を見る会」うやむやにさせない/権力私物化やめろ/11・28官邸前緊急行動】

 「桜を見る会」疑惑を決してうやむやにさせない。ウソと証拠隠滅で逃げ切りを図ることは許さない。11月28日、総がかり行動実行委員会による官邸前緊急行動が取り組まれ、400人が結集した。

 共同代表の小田川義和さんは主催者あいさつで「内閣記者会のキャップが安倍首相と会食し、『野党の対応は転がるサッカーボールに子どもが飛びついているようなもの』という言いたい放題を許していた。誰か一人ぐらい『国会で説明したらどうか』と言ってもいいのではないか」とマスメディアの姿勢を批判。

 市民の発言で、東京大学名誉教授の醍醐聰さんは「主催者に言いたい。香港の運動は若い人たちが頑張って区議選で躍進した。有権者に“政治が変わるかもしれない”と予感してもらえるような10万人規模の集会をぜひとも開いてほしい」と提案する。

 東京新聞「本音のコラム」執筆者の一人、看護師の宮子あずささんは「精神科の訪問看護の仕事をしている。若いうちから病を得て貧しく暮らす人、基礎年金プラスアルファで何とか暮らしている人、暖房も使えず家の中でダウンジャケットを着たまま過ごす人。そういう状況の一方で、『桜を見る会』で湯水のようにカネを使う、税金で選挙活動をする。こんなことが許されていいのか」と問い、「政治家の無駄遣いはいいが、生活保護の人のちょっとした贅沢(ぜいたく)はだめ。そういう感覚の市民が増えていることが本当に怖い」と懸念を語った。

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