2001年06月15日発行693号

第9回   山   鳩

1・ふるさとの日暮れに 雨が降る
  山鳩がどこかで 鳴いている
  あれは幼い日の 暗い森の中で
  母にしがみつきながら
  泣いて帰った
  遠い遠い 記憶の呼び声

2・月の夜はなおさら 淋しくて
  山鳩も悲しく 眠るだろう
  いつか見た夢を 又も偲び見れば
  遙か大地の彼方に
  響くあの音
  遠い遠い 胸の高鳴り

JASRAC 出0106865‐101
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