2001年07月06日発行696号

御 神 崎

1・御神崎の 紅あざみ
    海を見つめ 咲いている
    島の娘の 恋のように 心に痛い
    あの時の暗い空も
    別離のドラマのプレリュード
    渦巻く岬に 背を向けて 泣いていた
    おまえのように
    だけど 俺はやさしさ捨てて 旅に出た


  

  2・さすらいの 地の果てに
    いさかいの 声は止まず
    降りしきる 雨に打たれて 鳩が泣く
    悲しみや苦しみを 忘れた男の横顔に
    渦巻く岬の あの日の想い出が
    濡れて落ちる
    だけど 俺は闘い捨てて 帰れない


  3・御神崎の 海を見れば
    幸せは 来ると言う
    島の娘の かなし面影 今も胸に
    いつの日か 空晴れて 輝く虹のかけ橋が
    降り立つ岬に 男のなきがらを
    届けるだろう
    そして 俺はやさしさ求め 旅に出る

JASRAC 出0107976−101
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