2001年07月27日発行699号

第15回   トラジの花

1・花なら花のよう 人なら人らしく
  生まれて咲かせたい 乙女児はトラジ
  恨み深まる異国の空を
  染めてあげましょう 紫に
  言葉失い 帰れない
  ふるさと恋しや 帰れない
  アイゴーアイゴー 帰れない

2・季節はまた巡り 北風吹く頃は
  涙も枯れ果てた 花の名はトラジ
  誰に思いを伝えたいのか
  清く咲きます 胸の中
  たとえ踏まれてちぎれても
  私の心はつぶれない


  アイゴーアイゴー つぶれない

3・嵐はいつか過ぎ 日はまた昇りだし
  誰も知らぬ顔で 捨ててきたトラジ
  恨み深まる異国の土に
  傷を隠して埋もれた
  花の心を誰が知る
  すべてを失った トラジの花
  アイゴーアイゴー トラジの花

  *踊って見せましょうか 風に揺られて
   私は紫のトラジの花

        JASRAC 出0108943−101
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