2003年11月14日発行813号

【ドクター林のなんでも診察室 フッ素の毒性】

 みなさん! おうちのハミガキにフッ素が入っているかどうかご存じでしょうか? 私が使っている「パックス石けんハミガキ」は安心ですが、流通しているハミガキの八六%にフッ素が添加されています。ハミガキの中性洗剤問題を知っておられる方は多いかも知れませんが、フッ素の毒性はどうでしょう?

 昨年十一月、私たちはフッ素研究の第一人者高橋晄正氏から、その毒性をくわしく講義してもらいました。有名な害作用に兵庫県宝塚市で多発した歯のエナメル質形成傷害(斑状歯)があります。そればかりか、十歳前後の下肢の骨発育障害、十五歳前後の男子の骨肉腫・口腔ガン・多発性骨肉腫・若い母親からのダウン症の増加などもあるのです。また、高橋氏は全身のガンのうち六割で発生率を増加させることを明らかにされました。

 こんな恐いものの使用目的が虫歯の予防です。フッ素を水道水に添加、フッ素水で口を洗う(フッ素洗口)、ハミガキに入れる方法が用いられています。歯医者が虫歯の予防・治療法として虫歯に塗布することもあります。

 水道水に入れられては逃げようがありません。これは、日本フッ素研究会などの闘いで、なんとかくい止められています。ハミガキのフッ素は、子どもはハミガキを飲み込むため危険です。フッ素を「モノフルオロリン酸ナトリウム」としている商品もありますので注意して下さい。歯医者が塗るフッ素も濃度が高く、安心できません。

 今年一月に厚生労働省「フッ素化物洗口ガイドライン」が出て、四歳以上の幼児へ強制されようとしていることは極めて重大です。保育現場ではフッ素洗口に疑問を表明する保育士には強い圧力がかかるようです。知らない間にわが子へフッ素が使われているかも知れません。

 日本の子どもの虫歯は、近年著しく減少し、フッ素など使わなくても二〇一〇年には幼児一人一本に減少すると予測されています。いったいどうして今頃になってフッ素洗口の強制なのか、まともな思考ではわかりません。実は、フッ素は原爆開発の際、プルトニウムの濃縮のために使われ、多くの中毒者を出しました。それをごまかすため「原爆開発技術の平和利用」としてフッ素の虫歯予防が広められたというルーツがあります。なにか不気味な気がしませんか。

 そうそう、私たちが健診しているフィリピンの子どもたちはひどい虫歯です。食事の改善、歯のブラッシングで虫歯を相当予防できるのではないかと思われます。虫歯がほとんどない日本の子どもに、危険なフッ素洗口など強制せず、そのお金をフィリピンの子どもたちの食事と歯ブラシに使えば双方に大きな利益をもたらすと思うのですが。 

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