2005年02月25日発行875号

【第5回世界社会フォーラム(WSF) 反戦会議の呼びかけ(抜粋) イラク占領終結3・19〜20国際共同行動を】

 1月26〜31日、ブラジル・ポルトアレグレでの第5回世界社会フォーラム(WSF)反戦会議で、イラク占領終結3・19〜20国際共同行動が呼びかけられた。(NGOフォーカス・オン・グローバルサウスのホームページより抜粋 http://www.focusweb.org/main/html/、訳は編集部)

 イラクで選挙が行われているその日、全世界の反戦運動団体・連合体が(世界社会フォーラムの)反戦会議に参加し、(イラク戦争開戦2周年にあたる)3月19・20日の大衆的反戦行動を呼びかけた。

 イラク、パレスチナを含む33か国以上から集った代表者たちは3月20日以降の戦略と行動も論議した。以下は反戦会議での提案の報告である。

* * *

 イラク侵略から2年が経った今、米国で、その同盟国で、そして全世界で戦争に反対する世論はこれまで以上に広がっている。

参加者による反戦デモ(1月28)
写真:参加者による反戦デモ(1月28)

 イラク戦争の「大義名分」はすべて嘘であったことが証明された。占領軍に対する広範な大衆的抵抗がわきおこっている。10万人以上のイラク人、1500人以上の占領軍兵士が殺された。この戦争に対する全世界の非難の声と米国がイラク人の抵抗を抑え込むことができないという現実の中で、戦争を実際に止める機会をつかむ決定的な瞬間にわれわれは立っている。

 今こそ、反戦運動は引き下がるのではなく行動を起こす時であり、あきらめるのではなく抗議行動をたたみかける時である。イラクでの米国と同盟軍の敗北は、米国の侵略下にある全世界の人民にとっての勝利となる。

 われわれはイラクとパレスチナの占領の終結を求める。

 われわれは米国がイラン、朝鮮、シリア、キューバ、ベネズエラその他の国々への軍事攻撃をやめるように求める。グローバルな戦争、とくに米国が軍事干渉の脅しをかけている国が多いラテンアメリカで戦争の危険性があることを強調しなければならない。

 われわれは3月19・20日を戦争反対の国際的行動日として呼びかけ、イラクから占領軍を撤退させ、これ以上戦争をおこさせないよう求めていく。われわれは大衆的デモ・市民的不服従・あらゆる形の抗議行動の波が世界を覆い尽くすよう呼びかける。

 (イラク)

 われわれは占領軍の即時撤退を求め、兵士を故郷に返すあらゆる取り組みを支持する。戦争に反対する兵士・良心的兵役拒否者・軍人家族を組織する取り組みを支持する。われわれは徴兵反対運動を支持し、脱走兵の政治的保護を求める。

 われわれはイラク人民の占領への抵抗の権利を支持するとともに無実の市民の殺害を非難する。イラクにおける市民レジスタンス、政治的レジスタンス、武力レジスタンスなどあらゆる種類のレジスタンスを理解し、われわれの運動をより強化する。われわれは中東の人民との連帯の絆を深めることを誓う。

 われわれは全世界の米軍基地の閉鎖を要求し、核兵器廃絶や武器取引の禁止に向けた取り組み、軍縮を進めるその他の動きを支持する。

 企業や国際的金融機関によるイラクの経済的占領をやめさせる取り組みを支持する。そして不買運動や直接抗議行動を通じて戦争商売人たちに反対するキャンペーンを強化する。

 ブッシュやその同盟者がどこに行こうと彼らを包囲する抗議行動を呼びかける。

(以下略)

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