一日行動集約集会で「カラ残業」裁判の報告
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大阪市の「カラ残業」処分不当だと提訴した「カラ残業」裁判。8月23日の第8回口頭弁論では証人尋問が開始された。
最初の証人は阿倍野区役所職員の立川孝信さん。「大阪市に就職して40年間、超勤手続きを自分でしたことは一度もない」と語り出した立川さんは、「カラ残業」のからくりを証言。「超勤命令簿の処理は、主担者と呼ばれる係員が分配された予算に応じて、適当な日にちを設定して処理するのが慣わし。実際に残業した時間を受給するという実態はなく、手当て以上にはるかに多い残業をするのが実態でした」
原告の河上賢さんは、「超勤手当・賃金の不払いという労働基準法違反を避けることが優先すると判断し、上司と相談し上司の指示を仰いで行ったやむをえない事務処理で、公務員としてあるまじき非行を行ったとして個人の責任を問われる筋合いは一切ない」と言明。
原告の桑代俊博さんも「本当に一個人の責任なら、役所全体にまん延するはずがない。不当な職場慣行は代々引き継がれてきた。課長や区長、幹部にこそ責任があり、職員個人に責任を負わせるやり方には耐えられない。原因は超勤予算の削減を狙う大阪市当局の誤った職場慣行にあり、個人に不正はない」ときっぱりと訴えた。
次回の9月25日の口頭弁論でも証人尋問が続く。次回は当局側の証人が登場する。反対尋問が注目だ。