2020年01月31日 1610号

【「桜・カジノ」追及 中東派兵止める 改憲発議阻止へ正念場の正念場】

総がかり国会前行動に1700人

 通常国会開会前日の1月19日、今年初の総がかり国会前行動に1700人が参加した。「桜を見る会」「カジノ汚職」「自衛隊中東派兵」を徹底追及し、改憲発議を絶対に止める行動の出発点となった。

 戦争をさせない1000人委員会の藤本泰成さんが主催者あいさつ。「亡くなったペシャワール会の中村哲さんは、国会で『人の幸せは3度のご飯が食べられて家族一緒に穏やかに暮せること』と話し、野次と怒号に負けず『自衛隊派遣は有害無益』と言い切った。武力で平和はつくれない」

 かけつけた市民がマイクを握る。ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会の清水早子さんは「南西諸島(琉球弧)では戦争準備が進む。軍事車両が島中を走り回り、戦闘服の自衛隊員が島を闊歩(かっぽ)。戦場も出撃基地も拒否する」と軍事要塞化と闘う決意を述べた。

 「3000万署名は対話運動だと学び、一人ひとりとの対話が政治を変える」と戸別訪問の取り組みを報告したのは品川総がかり行動実行委員会事務局長の池野隆さん。3・1朝鮮独立運動日本ネットワークは「植民地支配下の朝鮮で独立を求め人びとが立ち上がった3・1から101年。2月28日文京区民センター集会、29日新宿アルタ前キャンドル行動に取り組む」と参加を呼びかけた。

 最後に、1月28日18時半「自衛隊派兵抗議」官邸前行動、2月6日18時半「新署名スタート集会」(北とぴあ)などが提起された。

開会日行動に500人

 翌20日、通常国会開会日の行動には500人が参加。

 主催者あいさつした高田健さんは「中東に自衛隊がすでに向かっている。今までは特措法だのさまざまな限定をつけていたが、今度は国会が開かれていない時期を狙って閣議決定で決めた。自衛隊はジブチに恒久基地を持ち、出撃基地化している。アラブ首長国連邦とオマーンに補給拠点をつくることも安倍さんは中東3か国訪問で約束した」と懸念を表明し、「毎年、正念場と言ってきたが、この1年は正念場の正念場だ」と力をこめた。

 福島みずほ、山下芳生、伊波洋一、高良鉄美各参院議員らが連帯あいさつ。共謀罪NO!実行委員会の萩尾健太弁護士からは「共謀罪があるから関西生コン労組への大弾圧などが起きている。共謀罪は廃止せよ」とアピールがあった。





 19日、関西では大阪市のほか、滋賀・草津市や枚方市など各地で総がかり行動や野党共闘などの枠組みで、中東派兵反対、税金私物化NOなど行動が展開された。(写真はJR草津駅前)



 北海道でも、戦争法廃案をめざす月例の19行動≠ナ、約100人が中東派兵閣議決定撤回、「桜」・カジノ徹底追及の街頭宣伝行動。ZENKO北海道メンバーも、中東派兵反対チラシでともに宣伝行動を行った(1月19日、札幌市)

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS