2020年09月11日 1640号

【札幌市では核のごみ捨て場反対集会 300人が拒否のスタンディング】

 高レベル放射性廃棄物最終処分場への立候補が寿都(すっつ)町で検討されていることを受けて8月29日、札幌市で「鈴木知事と寿都町長に伝えよう やめて!核のごみ捨て場 三越からサツエキまでちょっと離れてスタンディング」行動が行われた。道内の反原発団体が共同し、急な呼びかけにもかかわらず、雨の中、約300人がソーシャルディスタンスに配慮しつつ抗議した。

 上田文雄元札幌市長は「今カネをもらうために未来を売るのは間違っている。安全だという話ではなく、安全だと考えたいだけだ」と原子力ムラの「安全」宣伝にだまされないよう呼び掛けた。道内で野党共闘実現に尽力してきた「市民の風・北海道」共同代表の川原茂雄さんは「交付金による原発中毒の最終的悲劇が福島原発事故だった。片岡町長は、私たちの世代が何とかするのが義務と言うが、私たちが選択を国家に問われたことも選挙の争点になったこともない。勝手に進めた者の責任を問うべきだ」と、国と推進派に責任を取らせるよう訴えた。

 福島原発刑事訴訟支援団の地脇美和さんは「情報を隠し、過小評価し、うそをつき、お金をまき、事故が起きても調べない、教えない、助けない。そんな相手が呼びかける議論になど応じられない」。国や推進派が上から目線で権力的、一方的に呼びかける「議論」をきっぱりと拒絶する決意を示した。

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