2021年07月02日 1680号

【土地規制法の強行に抗議/発動させない地域からの闘いを】

 会期末に強行された「重要土地調査規制法」成立に抗議する集会が6月16日、参院議員会館で開かれた。法案反対緊急声明事務局、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック、法案を廃案にする全国超党派自治体議員団の3者の共同呼びかけ。

 未明の参院本会議で反対討論に立った共産党・山添拓議員が「なぜこんなに急いで押し通したのか。審議するほどぼろぼろになり、追いつめられたからだ。ツイッターデモは短い間に15万件。国会の外にも最後まで声が響いていた。この法律を使わせない、政権を代えて廃止に追い込む闘いを一緒に築こう」と激励。

 参院内閣委員会で参考人として意見を述べた馬奈木(まなぎ)厳太郎(いずたろう)弁護士は「今後、政令を作る、閣議決定するといった作業がある。これをチェックする。自治体に協力を求める場面が出てくるが、それぞれの自治体が協力を拒否する。議員からも首長に非協力を要求する。施設から1`以内の人にこの法律のことを知ってもらう。いくらでもやることはある」と檄を飛ばした。

 緊急声明事務局の杉原浩司さんからは「参院内閣委の附帯決議には『勧告・命令に従わない場合、収用などの措置を検討』『対象に重要施設敷地内の民有地を加える』など問題ある項目も。これを見逃してはいけない」との指摘があった。

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