2021年07月09日 1681号

【議会を変える 大阪府茨木市議 山本よし子 抜本的なコロナ対策求める 遺骨の土砂埋め立てで意見書採択】

 6月議会の重点課題は新型コロナ対策でした。10日の本会議で初めて一般質問に立ち、コロナ対策で質問しました。

 私の第一の質問は「市として感染状況を把握したうえで対策を行っているのか」です。市の答弁は「陽性者以外は、大阪府全体の人数しかわからない」。これでは対策を立てることができません。市内の感染者の実態をつかみ、自宅で療養している人に支援を行うよう強く求めました。市が「茨木には保健所がない」「市と府の役割分担」「個人情報」を理由に挙げて情報収集も支援もしないのはおかしいと意見を述べました。

 2つ目の質問は、PCR検査の拡大についてです。答弁では、市内の高齢者の施設などでコロナ感染者が出ていることが報告されましたが、PCR検査は増えていません。市独自のPCR検査の費用助成事業は、高齢者、障がい者施設の職員と利用者、保育所、小中学校の教員と対象が広がってきています。「この事業をもっと活用するよう働きかけてほしい」と要請しました。

 市議会の冒頭、市長はワクチン接種予約の混乱を謝罪し改善と見通しを示しましたが、ワクチンだけで感染者を減らすことはできません。私は「安心して働き、施設等を利用できるようにするためには、無症状でも定期的に検査を行うことが必要」と強調しました。

 3番目の質問は、ワクチン接種の副反応の情報を市民にどのように伝えるかということです。ワクチンの接種は強制されるものではありません。打つか打たないかを判断するために、副反応の情報はとても重要です。「接種した人や医療関係者に、副反応が疑われることがあれば直ちに報告を徹底すること」を求めました。

 6月22日の本会議で、「沖縄戦戦没者の遺骨を含む土砂を埋め立てに使用しないよう求める意見書」が全会一致で採択されました。「戦後76年が経過した今でも、戦没者の遺骨収集が行われており、先の大戦で犠牲になった人々の遺骨が入った土砂を埋め立てに使用することは、人道上許されるものではない」との内容の意見書が、政党の違いを超えて採択されたことは、画期的なことです。

 これは、市在住で辺野古基地反対の活動をしている大学生が精力的に議員まわりをして訴えてきた成果です。茨木市から沖縄の基地建設をやめさせるために、さらに声を上げていきたいと思います。
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