2021年07月09日 1681号

【みるよむ(590)2021年6月19・26日配信 イラク平和テレビ局in Japan 「辺野古新基地建設をやめさせ戦争を止めよう」「沖縄戦の遺骨を基地の埋め立てに使わせない」】

 今号では「韓国、沖縄と民衆を結ぶZENKOスピーキングツアー」の2回の配信映像を紹介したい。

 まず、6月19日配信の「辺野古新基地建設をやめさせ戦争を止めよう」。

 名護市キャンプシュワブ・ゲート前リーダーの一人、上間芳子さん(沖縄平和市民連絡会)は、コロナ危機の下、多数が集まりにくい状況でも、新基地工事の強行に粘り強く反対運動を続けていることを報告。

 土地規制法について「一番最初に感じたことは、辺野古のテントが撤去される、強制的に撤去される」と警鐘を鳴らし、「DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)と結んだZHAP(全交辺野古プロジェクト)、これも今後、非常に重要になる」と訴えた。

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 6月26日配信は「沖縄戦の遺骨を基地の埋め立てに使わせない」だ。沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さんが、遺骨を新基地の埋め立てに使わせてはならないと行ったハンガーストライキを報告し決意を語った。

 昨年4月、沖縄防衛局は、県に対して辺野古の海の埋め立て工事計画の変更を申請。大量の埋め立て土砂の採取場所の1つが沖縄島南部の糸満市や八重瀬町とされた。具志堅さんが普段遺骨を収集している所だ。

 具志堅さんは訴える。「これは明らかに間違ってます。人道上間違っているんです」。そして「戦争で殺された人の血の染み込んだ土砂を、新たな戦争のための基地に、基地を作るための埋め立てに使う。これくらい戦没者を冒涜(ぼうとく)することはない」と断言する。

 3月、県庁前ハンストを訪れたある遺族は、父親が泳げず海に逃れられずに戦火で亡くなった。「その父を埋め立てで海に捨てるというのは絶対やらないでほしい」と泣きながら訴えたという。具志堅さんの行動はこうした沖縄の戦争被害者の声を背負っている。

 6月23日「慰霊の日」もハンストで闘った。具志堅さんの闘いを知り、連帯する取り組みに活かしたい。

(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)

 
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