2021年07月16日 1682号

【日本から朝鮮半島終戦平和キャンペーンを ZENKOin大阪で論議】

 2020年7月、韓国で「70年は長すぎる!市民の側から朝鮮戦争の終戦・平和協定を結ぶよう求める運動を起こそう!」と朝鮮半島終戦平和キャンペーン≠ェ始まりました。朝鮮戦争開戦(1950年)70年目の2020年から休戦協定締結(1953年)70年目の2023年まで、「朝鮮半島平和宣言(Korea Peace Appeal)」への賛同署名を全世界1億人分集め、国連に戦争終結を要求する運動です。ZENKOも日本で署名を広げます。

 朝鮮戦争では、地上戦により韓国全土が焼土と化し、多くの兵士・民間人亡くなり、たくさんの離散家族をうみだしました。北緯38度線を境に南北が分断され、今も戦争は「休戦」状態です。2018年4・27板門店宣言等の南北融和と平和に向けた取り組みが何度も進められましたが、一進一退を繰り返しています。

 朝鮮戦争時、日本は、機雷掃海、武器製造、「朝鮮特需」等で加担しました。国内に国連軍司令部や後方基地が置かれ、戦争の指揮命令・出撃が行われました。自衛隊の前身である警察予備隊が作られ、日米安保条約が結ばれ、現在の日本の軍事化の礎が作られました。今も普天間基地や横田基地等7か所に国連軍基地があり、再び有事となれば、日本の軍事基地から出撃し、同時に標的にもなります。朝鮮戦争を終わらせることは、日本に住む市民にとっても大切な課題です。

広がる韓国 日本でも

 韓国では、国会議員や地方議員・議会で朝鮮半島平和宣言への賛同が広がっています。芸能界等、幅広い層で戦争を終わらせようと取り組みが広がっています。

 ZENKOも6月23日沖縄「慰霊の」日、25日朝鮮戦争開戦日に合わせた集中行動を実施。軍事費・五輪・カジノ予算削ってコロナ対策を!≠ニ街頭で訴えました。「辺野古の海を汚すな」「戦争が終わっていないことを初めて知った」と署名の反応も上々。韓国・対案文化連帯からは街頭行動を行ったと海を越えた連帯の報告がありました。

 7月12日から休戦協定68年目となる27日までの間、国際共同行動が呼びかけられています。ZENKOin大阪(7/24〜7/25)はそのただ中で開かれ、このキャンペーンは大きな柱となります。朝鮮学校差別との闘いや戦後補償を求める闘い、韓国ソソンリでのサードミサイル配備との闘いとも結び、日韓市民の連帯で、朝鮮戦争終戦を求め東アジアからすべての軍事基地を撤去させ平和を創り出す取り組みを進めましょう。

(ZENKO共同代表・河辺友洋)

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS